2018年09月22日

建物と感覚の風化

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台風で瓦がめくれてしまった社員寮です。
雨漏りが心配なので、屋根裏に登って調べようとしたら、行けていなかった2週間の間に天井が
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濡れてたわんでしまいました。
  このジプトンという吸音天井板は石膏でできているので、火事には強いですが、水には弱いです。
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バリっとめくって、交換です。
天井のすぐ上のライトと断熱材(グラスウールというガラス製の綿)は、逆に乾いていました。
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軒裏に目立った水染みもないので、短時間で乾く程度の雨漏りで済んだ様子でした。良かったです。
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ただ、グラスウールわたが切れ目から水分を含んで、へたっていたので、新しいものを200mm厚で敷き直しました。
これで、スッキリです。
  台風直後は、寮全体がかび臭くなるほどの台風でしたが、乾けばいい…ことにします。根強いカビ臭さまで気にし始めると、古い建物では、昨今の激しい雷雨や風雨の天候と、戦いきれません。
  ましてやこの寮は、冬場の間だけ建物を使用するので、 無人の時間が長いせいかどうしてもカビ臭くなってしまいます。
  新築時はもちろん100%を目指したいと言いつつ、どうしたってこんな我慢の部分も出てきます。
  こうして建物と一緒に感覚も風化していきます。 
posted by Kuhcan at 22:21| 工事写真

建物と感覚の風化

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台風で瓦がめくれてしまった社員寮です。

雨漏りが心配なので、屋根裏に登って調べようとしたら、行けていなかった2週間の間に天井が

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濡れてたわんでしまいました。

  このジプトンという吸音天井板は石膏でできているので、火事には強いですが、水には弱いです。

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バリっとめくって、交換です。
天井のすぐ上のライトと断熱材(グラスウールというガラス製の綿)は、逆に乾いていました。

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軒裏に目立った水染みもないので、短時間で乾く程度の雨漏りで済んだ様子でした。良かったです。

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ただ、グラスウールわたが切れ目から水分を含んで、へたっていたので、新しいものを200mm厚で敷き直しました。

これで、スッキリです。

  台風直後は、寮全体がかび臭くなるほどの台風でしたが、乾けばいい…ことにします。根強いカビ臭さまで気にし始めると、古い建物では、昨今の激しい雷雨や風雨の天候と、戦いきれません。

  ましてやこの寮は、冬場の間だけ建物を使用するので、 無人の時間が長いせいかどうしてもカビ臭くなってしまいます。

  新築時はもちろん100%を目指したいと言いつつ、どうしたってこんな我慢の部分も出てきます。

  こうして建物と一緒に感覚も風化していきます。 

posted by Kuhcan at 22:21| 工事写真

2018年09月21日

新築着工

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  新しい新築現場が始まっています。
写真は田植え…ではなく、基礎コンクリートの平場を打設したところです。
  しゃがみこんで、打設後に浮いてくる水分(ノロ)を撫で均しています。

  この工事、あんな暑い夏にコンクリートを打ちたくなくて、今の時期まで泣く泣くずらしました。何もせずにいる1ヶ月は仕事が暇で辛かったですが、所詮1ヶ月で涼しくなるわけです。ずらしてよかった。
  ここから、あの空虚な8月の感じを早くぬぐいたいです。

  この度も、2017年5月に続いて
たいへん広い平屋になります。

  この後、縦枠を組んで基礎の立ち上がり(壁のようなもの)を打設します。お施主さんが楽しみにしてくださってるのが一番のヤル気スイッチです。
posted by Kuhcan at 21:07| 工事写真

2018年09月19日

人手不足と 体育的ゆとり教育

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人手不足の波が、ついに我が工房にもどどーんと押し寄せて来ました。

@消費税10%前の駆け込み需要。

A好景気で建築工事自体が増えた。

B働き方改革で、作業時間を短かくしている。

Cこの夏、バテた職人さんがチラホラ。

D台風21号の影響で補修工事が多い。

E平和教育の下で、若い職人が少ない。

F(将来)体育会系が緩くなり、「体力」「根性」が世に美徳とされなくなる。

…実は昨日、中学校のバレー部の集会がありました。

・暗くなるので11月以降は放課後の部活がなくなる。

・子供が忙しすぎるので、土日の3〜5時間のみを部活とし、それ以外は体育館を貸してもらえなくなる。

・遠征時の乗り合わせは禁止。

  土日は仕事、の親である我が家。
「  キャプテンである娘をどうやって遠征先に送るのか?」
  という悩みと同時に、
「運動しない子が増えたら、体力のない子が増える。将来、日本人の職人は、かなりレアな存在になる」

 と感じました。

  ゆとり教育は終わったと言いますが、勉強ばかりでなく体力的にゆったりな教育が始まっています。
  英語がしゃべれる私としては、楽ばかり覚えた日本人より、後進国の真面目な青年を、我が社へスカウトしてきた方いいんではないかと、さすがに思ってしまっています。

  日本よ、頭で稼ぐばかりでないよ。
  テストがダメでも体力に自信のある人を、認めなかった貧困な発想が、国の筋肉を失おうとしています。

  頭のいい人ばかりが方針を決めるのは本当にやめて欲しい!!
posted by Kuhcan at 22:38| 日記

2018年09月12日

大坂なおみの「I’m sorry」

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テニス・グランドスラムでのUSオープン、
セリーナウイリアムズの史上タイ記録となる24勝をかけた試合で、日本人の大坂なおみ(20)がストレート勝ちしました。

セリーナの3度にわたる審判への抗議や侮辱で会場の雰囲気は荒れていました。観客は、ブーイング。
「セリーナへの」
「審判への」
「大坂なおみへの」
いずれであるかは…不明です。
わたしは集団ヒステリーとも思うし、
あるいは、ああいう全体一致で盛り上がるのが好きな国民だったからとも思います。

いずれにせよ、ごうごうと鳴り止まぬ怒号の中表彰式が白けて始まり、司会者が第一声に
「ちょっと…僕たちの予想外の展開でしたが、ウイリアムズは絶対的に王者で、私たちの規範であり素晴らしい母です。」
と言いました。

  わたし、これには少なからず怒っております。スポーツマンシップの紛失。
  まず、大坂なおみへの祝福と労いがあってしかるべきです。特に英語は、そういう話の組み立てで話す言語です。まるで日本語(先にどうでもいいことを言って最後に言いたいことを言う言語)のようでした。

  そこで慌ててセリーナが「しんどいけどもうやめましょうよ。ナオミにお祝いを言いましょうよ」と言った。(ありがとうセリーナ。それでこそ女王)

  すると、すごく瞬時に、観客が「わぁ〜ハート️」っとなった。
  その短さにまた、わたしは怖さをかんじました。

  そんな中ナオミが口にした
「I am sorry」
なんかすいません、そりゃみんな、ウイリアムズに勝って欲しかったですもんね。わかります。
  でも試合にきてくださってありがとう、何しろわたしは憧れの女王と試合ができました、わたしは試合が終われば子供に戻ったような気持ちでセリーナといる。

  この論調、日本語が話せないのに、日本人らしい旗(祝日・日の丸)すごくいいセリフだと感動しています。なんかすいません、って、アメリカ人は絶対言えません。負けや非を認めるのは命に関わるくらい思ってる文化なので、絶対、自分が悪くないのに謝りません。

  そこで出てきたらすいません、は、日本人のコミュニケーションの仕方を世界に伝えた素晴らしい偉業だと感じています。
  自分が悪くなくても、みんなが気分の悪いのは残念だし、気の毒。みんなが残念がるなら、なんかごめんなさいね。みんなは大丈夫?という日本人の同調力が遺憾なく発揮されています。

  ありがとうナオミ大坂!
私も誇りを持って日本の態度で生きていこうと思います。
posted by Kuhcan at 09:07| 日記

2018年09月08日

台風被害4 フェンスが…

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 派手な被害だなと思ったのは、このフェンスです。
 
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柱が折れるほど、風で煽られてフェンスが式との外に持っていかれてしまいました。

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柵はこんなに長いので、
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引っ張られた左にむかって柱が倒れています。

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ここまで風の抵抗を受けた理由は、おそらくお客様が手製でくくりつけた木製の板。
  この板ごときで、折れるフェンスの柱のもろさを見ると、製品が弱いというより、日本の設計力を感じます。荷重に対してロスのない、最小限品質の部なんでしょう。

  あ、これは半分嫌味で半分賞賛です。
posted by Kuhcan at 18:31| インテリアレッスン

2018年09月07日

台風被害3 瓦のくだりむね(降棟)


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今回の台風で2軒、「降棟(くだりむね)の瓦が飛ぶ」被害がありました。

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神社はともかく、一般住宅でこの被害にあったお施主様が
「もう嫌だよ〜こんな怖い思いするなら、こんな飾りはとってしまってよ!」と思わずポツリ。

  雨樋のなかった時代、屋根の端(時とともに重力で下がりがち)をツノのように上げる作り方があります。

  屋根の端をシャンと見せるデザインとして、はたまた技術の粋をみせるために、という理由があります。
  
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  こんな場合、まっすぐな屋根から曲線屋根に切り替わるため瓦を切ったりしていきます。そのつなぎ目を美しく見せるのがこの化粧棟です。

  ですから、維持のためにお金はかかるものの、ハイそうですかとは取れない。(笑) 昔は銅線で瓦と瓦を結んでいたので、何十年後の今、それが酸性雨で溶けています。ですから事実上、漆喰と土の粘性というか惰性というほどの摩擦力でギリギリくっついて載っているのがほとんど。
  台風で飛ぶ方が自然というくらいです。

  時々、屋根の葺き替えが高いので、施工を躊躇される施主様がありますが、こういう台風が来ると、その脆さが露呈してようやく諦めがつく感じです。

  かといって、メンテにお金を使っていただくのは、工事業者としてはいつもしのびないです。
  仕方がないこととはいえ、家も時間が経てば劣化します。

  これから建てる方にはメンテナンスのいい家をこれからも提供していきます。
  さらにお施主様に於かれては、自分でコントロールできる程度の大きさの家を、数少なく持つのがいいと思います。
posted by Kuhcan at 08:23| インテリアレッスン

2018年09月06日

台風被害2 カーポートの雨とい

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メーカーさんに申し上げたい。
「雨樋の金具にプラスチックを使わないで!」
  ちゃんとステンレスを使って下さい。
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せっかくアルミで長寿命の製品を作っているのに、なぜこんな簡単に割れてしまうアダプターを発売するんでしょうか?さっき「金具」と言いましたが、このアダプターはプラスチックだからもはや金具じゃないですもんね!
さらに別のお宅では
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柱からぐにゃりと垂れたこの蛇腹の雨どい…。( 20年前の製品)
メーカーに問い合わせたところ
「ほとんどの物件がこうなっているので、今も蛇腹の雨どいパーツは販売しております! 」
  …パーツがあってありがたいのですが、全部こうなんですね…みんなご不便しているわけですね…。と思ってしまいました。
  新しい製品が出れば、時間が経った後の不具合が出る製品も中にはあるでしょう。
  それでも、雨樋をプラスチックの金具で止めたばかりにこの風にやられた現場をこの2日で3軒も目の当たりにしますと、多少むくむくと苛立ちの気持ちが湧いてきます。
84B088FE-26E4-4E8E-9F19-2A8C90A31FF0.jpeg(←この雨樋用のプラスチック金具も破れている。)
  現代の「利益至上主義」というか、「カイゼン」というか、「見えないところに手をかけるのは馬鹿正直」と言うような、顧客を小馬鹿にした、耐久性へのせっかくの知識と技術を無駄にした製品作りが横行している気がします。
  たかが金具、されど金具。この小さな金具で台風と一緒にお客様の心が無駄に揺さぶられたのが、わたしは非常に残念なんですよねぇ。
posted by Kuhcan at 23:19| インテリアレッスン

2018年09月05日

台風被害1 雨とい

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2013年新築のお宅、樋がこんな風になってしまいました。

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山の上に建っているとはいえ、縦の雨樋がこんなにひしゃげるなんて…かなりショックです。

朝一番でここに来るまでも、通行止で迂回しながらやってきました。これから早速直させていただきます。

ちなみにこういう場合には、火災保険が下ろせますので、ご相談ください。
posted by Kuhcan at 09:23| インテリアレッスン

2018年08月28日

山を登ることについて

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毎年夏になると、どうしても新聞が戦争のことになるため、暗いことを考えがちです。

 5年前は、猟奇殺人犯
 4年前は、シベリア抑留とアウシュビッツ
3年前は、パリ侵略の歴史
2年前は、日本赤軍
1年前は、解剖医学の歴史
今年は、山で死ぬ人について
考えています。

  毎夏、これでもかというくらい夜暗い気持ちになってしまうのは何故なのか?
  お盆だから?
  夏の暑いのが結構好きなので、所詮元気があるから?
  理由はわかりませんが、何しろ死や欲について深く考え込んでいます。

  しかし、「死」というキーワードにまつわるいろいろな事実は、その後の1年、とても役に立ちます。

  医学を発展させた科学者の苦労への尊敬は、会社経営のための道しるべになりました。
  山岳ゲート事件の集団リンチは、トップが悪いことを思い込む怖さを教えてくれます。
  パリの驕慢とそれをなおも超える美的センスに、デザインへの希望を見出し、
  シベリアでなお生き抜いた人への敬愛とアウシュビッツの絶対的サディズム
  連続殺人犯とそうでない私たちとの、埋めようのない溝への恐怖。

  命を落としてまでも山を登攀した人々からは、人が自身で止められないストイシズムと達成願望を学びました。

  死ぬことを考えると、
吉田良子という人間が、世界比較でどれくらいの欲望の位置にいるのか?がわりと見えてきます。

  尊敬している人にもなれず、軽蔑すべき人にもならない自分の向かう方向。

  生きられる命の時間を計算しながら、自分のレベルと付き合いながら、今後の自分の行程を考えております。
posted by Kuhcan at 20:22| 日記