2019年05月25日

奈良女子大の70〜80代の凄まじい社会貢献意欲に圧倒されてきました。

 
奈良女子大学は、国立大学です。「旧帝国大学」として明治からある由緒ある大学で、当時は奈良女子師範学校という名。「良妻賢母かつ職業婦人」を目指すという、ストイックな大学です。

  自分の出た大学とはいえ、その壮大な使命感がなんだか敷居が高く、今まで敬遠して生きてきました。

  ただ結果的に、私もまぁいい年になり、たまにはインテリな人と話をしたいと思って意を決して行ってきました。「岐阜支部同窓会」。

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  果たして、奈良女子大学の同窓会のメンバーは、一言で申し上げて
「社会貢献意欲が高すぎる」リア充な人ばかりでした。

   60歳や65歳の引退までお勤めなさる事は当たり前。そして引退後、さらに様々な社会的活動を行っておられます。

・知的障害のある私立高校の校長先生(65歳)
・デイケアや特別養護老人ホームの経営(75歳)
・保護司 兼 民生委員(x4) (75歳まで)
・点字のボランティア(65歳〜)
・身体に不具合がある方のレクレーションボランティア(84歳で。)
・活字ではなく、原書の墨の字のままで源氏物語を読み解く会(86歳)
・古事記を読み解く会を主催(63歳)
・食育広報ボランティア(80歳)
・市のまちづくり推進委員(64歳)
・裁判所の調停委員ボランティア(70歳)

若い人(院生)だと、
・繊維で、生体チェックができる最新の素材を、企業と研究中。

などなど… 活動ジャンルが、本当に世のため人のためになる!テーマで多岐に渡っていました。

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  お話を伺っていても、社会的な活動や、知的文化的なことばかりをしておられるので、皆さん15歳ぐらい若く見えました。頭と考え方が良い方ばかりで、そういえば、本を読む事は究極のアンチエイジングだと聞いたことがありましたが、本当だなと思いました。だって中には国語辞典が家に20冊もある方があるんですよ… 

  もうやっぱり私、人を年齢で「シルバー」とか「老人」と呼ぶのやめます!正直私なんかに比べて全然ゴールドです。人は意思があれば最後までその人らしいんだから、さりげなくディスったあの呼び方もうやめます。

  私もあんな素晴らしいお手本をたくさん見せていただいたので、まだ45歳ですので!ガンガン行かないかんなと!感じます。

  おかげでその日の夜の7時からの現場作業が大変楽しくできました。本当に励みになりました。

  

posted by Kuhcan at 23:09| 日記

2019年05月17日

恒常性バイアス

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  今まだ内部の解体が終わっていないリノベーションの現場。
  ひょっとして家族にご不幸があるかもしれない、畳だけでも入れられませんか?とのお電話を朝いただきました。

  まだ先だと思っていた仕上げ工事が急に必要になったので、慌ててその部分だけ緊急で職人さんにいろいろ要求をしています。

  大工の岡部くんは、「わかった、じゃあ今日の作業を中断してそちらを先にやりますね」と言ってその日のうちに16畳分の敷居と鴨居を造作してくれました。

  ところが数人の材料屋さんが「急に言われても… 」のお返事。
  大きなシステムで動いている会社ならいざ知らず、わずか数人が働いているだけの企業の人が、人の生き死にに敬意を払ってくださらない態度に、世も末だなと感じてしまいました。

   「こちらだって無理なのは承知です」。大事な方が1人戦っていらっしゃり、ご家族が心を痛めていらっしゃる時に、なぜその家のため万障繰り合わせて動けないのか、この人は人間として大事なものを置いてきているんじゃないかと腹が立ってしまいました。

  でも5分も経てば「わかりました何とかします」との電話。

  これが恒常性バイアスと働き方改革の弊害です。人間として大事なことを置いてくる。今がどんな時で、自分の事は後回しにすべきだということがとっさに判断できない。「えッ!それは大変ですね」と胸を痛めることないことが1番の衝撃でした。たとえ知らない人であろうが、自分の今日1晩のくつろぎよりも、どなたかの人生最後の時の方が大切だと、普通に感じて欲しい。
  
  自分で会社を経営していると、花びらのお湯につかっているような環境になると、つまり心から楽しんで遊んでいると、「私がこんなに油断をしている間に会社は大丈夫だろうか」と言う気持ちが定期的に訪れます。いつでも何かを心配しています。

  ですからむしろ空間のメンバーはこんな時「よっしゃやるか」とすぐスイッチが入ります。こういう時は、みんな滅私です。

  でも、異変があると、パニックしたり、今までの作業をそのまま続けようとしたりする方がありますね。これはいつも平和で、自分のことしか考えてない人です。そっちを優先して他の仕事で怒られたら困るとか、自分の計画が狂うのが辛いとか思っています。

 「ではそのもう一つの現場が遅れるなら私が謝りに行きます。それにその現場はわたしの担当で、数日遅れても支障はありません。こちらを優先してください。」と言ってようやく動いてもらえました。

  毎日顔を合わせる社内スタッフには全員改めて、こんなときの優先順位の付け方を周知させていただきました。
  
posted by Kuhcan at 22:28| 日記

2019年05月13日

大垣市の山鉾は、ユネスコ無形文化遺産

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  行って参りました、ユネスコ無形文化遺産に登録されて以来行けていなかった「大垣祭り」!

  元来祭り好きの私なのですが、自分がわっしょいできないとあまり面白くなく、地元のお神輿を吊る程度で止めていました。

 
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(お嬢様が松の金襖の前で 踊る)

  しかしさすがに、1648年以来続いてきたお祭りだけあって、やはり見所がありました。大垣10か町が十三両の山車を持って八幡神社の前を練り歩きます。

  個人的には、祭りの真っ最中に出くわしたチビッコ野球少年団チームとの練り歩きが可愛くて仕方がありませんでした。
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結局大人数(笑) これこそ祭りですよ。
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近所でいつもこれぐらいの人数以上が夜の野球の練習で集まっているのですが、お祭りでワチャワチャやっている子たちを見ていると、また違う個性が見えてきてほんとに涙が出るほど癒されました。
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山鉾の中には、白木で勝負しているものもあり、やっぱりかっこよかったですね!!!
  からくり人形がついて、ほんとにそれぞれとても素敵でした。

  大垣まつり、混んでるイメージがあって実は忙しすぎるといかなかったりしたのですが、なぜだか近隣の駐車場ほどよく空いており、あっという間に祭りの中心部にアクセスできる素晴らしい状況。
  でも見学しやすいお祭りで、よかったです。

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八幡神社の手水舎から見た月も素敵でした。
posted by Kuhcan at 18:12| 日記

2019年05月06日

休日の振り替え休日ってなんなの

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世間は休日なのですが、お互いに5/1しか休んでいないので、現場は程よく進みます。 古民家再築の現場です。

  国に休日を定められたとしても、そんな風にお上の都合では休みたくないよね。
  と思うことさえはばかられる、全員がじわじわ怠け者化していく泰平の世です。

  みんな「働き方改革で効率よく働けるようになりました」とはいうものの、効率を超えてある一定時間働かないと、現場だろうが自分のスキルだろうが、次のステージに行けない事を、果たしてどう思っているのでしょうか。

  効率化はあくまで大切です。
しかし 遊びをそうまで推進するには、わたしには能力が足りないと思います。仕事のスピード、知識、判断力。
  能力の不足を寿命の中で補いたいと思っているのに、命が足りるか?今から心配しています。

  でも世の中はこどもの日の振り替え休日。他人様のことは他人様にお任せしますが、働き方改革を決めた政府の高官は、私たちよりずっと賢くスピーディに働ける方であるという引き算をして、この10連休を考えていくべきだと思います。普通人の私たちが呑気にGWを謳歌する姿は、海洋生物が豊富な塩水の海でなく、生物のいないトロトロでカラフルな砂糖の海で泳ぐような、そんな新しい世界の感触を受けています。
  
posted by Kuhcan at 13:41| 日記

2019年05月05日

5月5日は松下幸之助の命知元年

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「日本の国をあまねく豊かにするために我々は精一杯働く」
 と松下幸之助が話をした後、興奮した社員たちが我先にと自ら壇上に駆け上り、それぞれの抱負を口角泡を飛ばしながら述べ、会場が大いに盛り上がった。

  と言うのが私の好きな 5月5日のエピソードです。 この日はパナソニックの精神的な創業元年とも言われていますが、実は私の結婚記念日でもあります。良い日に結婚したな。て思っているんですよ。

  今年はほんとに忙しいので今日は私も吉田くんも仕事をしています。さすがに5月5日ともなると、誰も仕事をしているとは思っていないようで会社の電話がぴたっとも鳴りません。施主さんの家で重要な話をしていたのですが、その時にもぴたっとも鳴りません。

  電話がならないって本当にいい!
 1日じゅうが自分の時間。

   LINE で何かを要求されることもなく、静かな時間でした。

  人に中断されないので、見積もりだろうが接客だろうが本当に集中できて、癒されました。
  明日もこうだったらいいのに。
posted by Kuhcan at 16:58| 日記

2019年05月01日

令和元年 五月一日

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  令和元年おめでとうございます祝マーク

  今更なうえ、超個人的な意見ですが、「平成」が嫌いでした。私の旧姓は「平塚」だったのですが、「平」から連想する言葉がきらいだったからです。

  小学校の時は、よく喋るので、キンキン声の担任の先生に「平塚さん怒り(ムカッ)」と怒られ続け、苗字自体がトラウマでした。
  歴史を学んでからは「平安時代」の貴族文化があまり好みではなく、さらにそこで「源氏に負けた」という事実だけで平家に偏見を持っていました。(いまは、そんなことありません。自分の目で見てないものはジャッジしないようにしています。)
  会社員になってからは「平社員」というイメージが良くない言葉がありました。
  
 そんなわけで「時代を挙げてヒラになる」ってどんな元号よ!?と思っていました。

  そうしたら、「失われた20年」が生まれて、やっぱりみんなで「平(たいら)」けくなりすぎたからじゃない?!と感じています。

  今度の令和は、ローマ字ではRから始まり、ローマとお揃いでイメージが良いものの
「令」という硬すぎる、いわゆる「命令」で使う文字。
   命令されたら嫌だなってつい思いながら、音の爽やかさにまぁいいかと思える、なかなか良い元号なのかと感じています。
  その傍ら、お上からすれば、下々が和をもって調和していると指令が通りやすくなるので、この元号下では、無意識に指示待ち人間ややみくもに人の言うことを聞く人を量産してしまわないかという心配もしています。だから元号は不要で数字でいいのにとホントは思います。

  私は、上からの号令を待つことなく、自分で考えて勘づいて生きていきたですよ。

  令和のクーカンもよろしくお願いいたします。
posted by Kuhcan at 09:49| 日記

2019年03月30日

一生パートで終わるのかな

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「あーあ、私って一生パートで終わるのかな」
  と女性にため息をつかれた事があります。

   その方は、業界でそこそこ良い会社に勤めておられ、優良大学も出られた方です。ご両親も自営業をやられておりお二人で活躍しておられます。
  
  ですが私から見て、その方は仕事にやる気が全くありません。与えられた仕事に文句を言い、できない仕事を与えてきた上司を馬鹿にし、会社の悪口を言います。その仕事とはあくまで通常業務の範囲内なのに…。
  何もしなくても自分の価値が上がったり出世したりそういうことをまさか望まれているのか?と私は呆れを隠すのに必死でした。

  ですがそれを言われてから、自分のスタッフが「一生パート程度の仕事への能力や熱量で終わる」ことについて考えるようになりました。

  子供を産んだ以上、仕事から家庭へと割く時間がどうしても増えます。しかし  主婦が勘違いしているのは、旦那が働いているんだから自分は子育てをしていても食べていけると、計算もせずに信じていることです。離婚のリスクもまるっきり頭になく、パートをしたとしてもその場しのぎのお金を稼ぐだけが精一杯です。

  たしかに仕事よりも育児が重要です。しかし経済性が成立しないなら、仕事への熱量とスキルはやはり必要です。

  そんな中、みんながやっているからと、育児する自分だけを作り上げ時間を使ってしまうと、自分の能力はないまま歳をとってしまい、お金がなくなってもスキルがなくて働くこともできないと言うことが確かにありえます。

  うちで働く女性はそうであってはいけない。ここはやはり欲張りに、子供も自分のスキルも伸ばしていってほしいと思っております。そのためには、ルーズな時間で働いてもらう日もありますし、急に休みを取っても文句を言いません。そうかと言えば、子守の都合がつけば小さい子供がいても残業してもらうことがありますし、責任の重い仕事も能力のちょっと上を任せます。

  私が文句を言うのは、人のために尽くしすぎて自分を置き去りにする女性を見たときです。夫や子につくしすぎる能力があるなら、自分に尽くせばもっと良くなるので、自身にも尽くせ、自分の人生のことも考えて。と言っています。

  先週は、リフォーム前の家の片付けを行ってきました。うちのパートさんは合計4回も行って、「あれは確かに手伝ってあげないといけない」と言います。なんで事務職の私がこんな仕事までしなければいけないのか?とは絶対言いません。
  そのリアクションを見てようやく、私はどうしてこの片付けを他人の自分たちがやるのか、その大切さを話します。そうするとパートさん達はさらに深く頷き、より親切にやってくれます。

  心がけのいい人と仕事をしているとそういう順番で話が進んでいきます。やっぱりこの人たちの能力が上がる職場を作っていこうという決意ばかりです。
posted by Kuhcan at 20:42| 日記

2019年03月25日

卒業式

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  今日は子供たちの卒業式。
野球部の卒団式が楽しすぎて、格式張った学校の卒業式では消化不良の私たち。

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セオリー通り、みんなでご飯を食べに行った後は、仲間のクラブを昼間借りてカラオケに行きマイク、その後 うちの倉庫でバッティング。

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人の良い子達なので、バッティングの傍ら私が在庫整理などをしていると、面白そうだと言って手伝ってくれます。
  毎晩、勝手に電気がついて家の倉庫に活気があります。
  家に遅く帰って、なんとかご飯を食べた後またすぐ会社(倉庫)に戻ってくるわけですが、私はトスを投げられないので、横で倉庫の整理整頓をしています。

  つまり、子供の体力や野球部の技能を高めながら、会社の在庫整理や倉庫のカイゼンができるという素晴らしい状況。

  仲間っていいね。みんなと一緒なので全然卒業した感じがしません。こんなに涙のない卒業式でほんとに嬉しい。いつもありがとうね〜。
posted by Kuhcan at 21:46| 日記

2019年03月17日

チョコを届けて家政婦に抜擢された娘

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朗らかな性格で、考えかたも感じかたもたいへん落ち着いた雰囲気の子です。先日も私の事務所に来て、暇つぶしにササっとこんなスケッチをして帰って行きました。

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男前なので、バレンタインはあげずに女子からもらっています。そして自分は、男前な友だち(女やおばさん、おじさん)達にホワイトデーのお返しをします。あげる代わりに男の子に、もらったチョコの数を自慢しています。(そんで相手も、スゲ〜と言って本当に感心している。) 

  届けに行った男前な友達の家(女)先で、そこの忙しいお母さんに喜ばれ、なぜか春休みは暇があればそこの家の家政婦に行くと言う約束をしてきました。
  好きなタイプの子供に、尽くすのではなく自分の仕事を押し付けるあたりがさすが私の知人です。
  娘も、そういうのが面白くていいよいいよと言って楽しみに引き受けていました。

  「うちの家族が誰もいなくても、あんたが居ていいんだからね! 」と手を振って別れました。娘が、そこの小学校2年生を見ていてくれれば、残業代が稼げると言ってお母さんは喜んでいました。

  なぜだか私の周りはこんな人ばかりで本当に昭和です。女がのびのび働けるようになったこの世の中、遊んでいるものは娘だろうが猫だろうが他人の夫だろうが使わなければ損!と言う思いはうちと同じです。

  娘は私の手伝いはしてくれませんが、代わりに他所の人の役に立っているので、それで充分です。いろんな人に親しまれて、子供やおじいちゃんおばあちゃんに囲まれて、プリキュアからキャバクラの話、バレーボールから海外セレブな暮らしまで教わって、人の家に行くのが楽しいそうです。

  いろんな人の話を聞いて、いろんな人の暮らしを眺めて、着実な娘がまた着実に世の中を理解して行っています。こういうのってものすごく安心ですね。私はこの土日も朝の4時から1日中働いているのですが、娘がそうやって活動の場を広げている事は心の慰めです。
posted by Kuhcan at 21:53| 日記

2019年03月06日

リーダータイプが7人

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  今日は、改まった会議が少ない我が社で異例に長い、丸一日に及ぶ会議「ゴールドミーティング」の日。事務所スタッフと大工計8人が参加です。

  今日のテーマは、 個人的スキルキャリアの向上とクーカン社是の確認。
  参加スタッフがノリがいいのもあって、悩んだり助言があったりの8時間です。

  面白かったのは、キャラクターテストで、8人中7人が「プロモータータイプ」であり、仕事への動機テストでは「人」重視が同割合だった事。(残り一人はサポーターキャラ/技術者肌。)
  類は友を呼ぶと言いますか、いわゆる「情のあるリーダー肌」が揃っているんだ…。とお互い失笑。そんな勇み足を補助してくれるキャラは、岡部くんと産休中の秋丸さんのみ。

  一瞬、「船頭多くして 船山に登る」という言葉が頭に浮かび、さらに失笑。海でない方向に行く(目的が達成できない)のはダメですが、「山に登る」って、いい響きだからです。
 v海とは逆を向いてても「山に登」ってしまうなんて船頭たちの能力や力技の成せる事で、やっぱり良いことじゃないかと思ったのです。大工なのにコミュ力が高いということは、ある意味山に登ってしまってます(笑)。一人なんて、ヤル気になる言葉の一位が「販売する」ですよ。これは将来独立開業できるね素晴らしい!とわたし絶賛。(親方はさみしいから全力で阻止や!とうそぶいてましたが。)

  じつは2年前チェックしたメンバーでは、もっと「技術」「物質」が動機の源泉だったのです。
  それが2年の間に「人への共感」がやる気スイッチになる人ばかりになっていて、いい意味でかなり驚きました。会議しないので茶飲み話でそういうことは常々話しますが、その意思をお茶と一緒に汲んでくれるみなさんに感謝と感動しきりでした。

 みんなが船頭であるとき舵取りさえ正しければ、ワンピースみたいに、そこら中の島に良いモノを落として帰れるはずです。

  皆の意思が同じ方向に向いてると今日改めて確認できたので、安心し感動でなかなか寝付けません。
  この興奮の中、また新たな技術と心を磨き、良いスタッフと現場を一つでも多く輩出していこうとあらためて願います。
  本当に今日は、スタッフみんなに感謝しきりの1日でした。
posted by Kuhcan at 02:41| 日記

2019年02月13日

なんでクロス職人が

「クーカンってさ、クロスやさんが大工さん手伝ったり、大工さんが電気屋さん手伝ったりするよねぇ。」
とパートの安村さんがしみじみ言いました。
「うん。完成日は心配して、自分の仕事が終わったはずの違う現場の職人さんたちが、夜8:00すぎからみんな集まってきてくれたりするよ。」
と私がいうと
「普通やらないよねぇ?」
と安村さん。

でも、うちらの野球部もそうやったやん。と言ったら「そうやけど…仕事なら普通は…。」とまたしみじみする安村さん。

  クーカンでは、
「働く」とは
「傍(はた)を楽(らく)にすること」
なもんですからネェ。

  そういう安村さんは、いつも誰か困った人を見てそっと手を差し伸べるタイプの人です。

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posted by Kuhcan at 00:00| 日記

2019年02月09日

会社の規模

  2/9午後、わたしのハート️大好きな勉強会に行ってきました。
  今日の講義は面白い社長さんで、パワハラでセクハラな発言満載で、大爆笑しながら聞いてきました。正直、根は優しく仏のような考えの社長なので、言葉に臭みがあっても、伝わってくる内容は滋養と人への理解と愛情あふれる冒険話でした。

  そこで、ちょっとなんというか、
名だたる岐阜県内の社長陣の前でのびのび発言されてるのを見ていて、なんか私も吹っ切れたというか、

  そろそろ私も嫌われてもいいかなぁ〜、と、

  最近考えてた事と真逆の行動をとってしまい、100人くらいの前で、自分の疑問に思った些細な内容を質問してしまいました。
  いつもは、こんな小さな会社の者が、と立場をわきまえ小さくなって、いましたが、今日は思った事をそのまま言いました。
 
  すると案の定、重鎮から「あんたアホやないか、好い人なんやろけど文字通り受け取りすぎで素直すぎるわ」というリアクションをいただきました。
「大きな売り上げを上げてる方なんやから海千山千の人なんやで。言ったことそのまま自分に調子いいように受け取ってからに…」と呆れ顔。

  その会ではどうしても、会社の売り上げUPを至上にしているので、そういうことを質問しないとあほやと思われます。私の発言は、同じく海千山千の社長の時間を泥棒してるように思われてしまいます。

  でも、実際には、千差万別と言う言葉があるように、違和感のあるくだらない質問の回答でも私にはすごくインスピレーションになるんですね。ホントに、悩みが吹っ切れました。

  それは、「どんな人と時間が流れる会社にしたいか?」という事です。

  たかが一軒の家はいつも一軒分の家の労力では終わりません。それを効率が悪くて嫌だと言えば私たちの会社はハウ◯メーカーに成り下がり、デザインも利益も、人工知能が作り出せばいいだけの、人間のいらない会社になっていくと思っています。

  今日も議題に出ていたような「これ以上会社を発展させるにはどんなふうに業態転換をするか」「自分がいかに世に(後世に)伝えられる人になるか」なんて事ばかり考えていたら、一般の家の建築家などばかばかしくてやってられません。


 林修先生が言っていました
「満員電車に揺られて決められた仕事をこなしてくだけの会社員、エリートの君たちにはバカに見えるかもしれないけど、あの人たちがいなければ絶対に社会は回らないよ。その人たちのおかげで日本が成り立っているんだよ」

  私はこっちの話の方が、会社の規模拡大話より好きです。

 クーカンのスタッフには、私も含め、その満員電車に揺られる蟻のような毎日の仕事を誇りを持ってできる、品質の良い日本の歯車として、これからもがんばっていこうよ!と伝えよう。と思いました。(品質の良い歯車が大きくなれれば、もっと良いですけど!)

  1人の満足と会社の規模拡大、どちらを先に考えるのかと言ったら、今は絶対に「人間」の方をとる。そう決意した、社長の講義でした。
 

  

  
posted by Kuhcan at 21:47| 日記

2019年02月06日

卒団と反省

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「今日からふつうの会社員に戻ります!」

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というわけで、野球部を卒団しました。

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  自分でも驚くほど、子供達に思い入れてやってしまった9年間です。
  1年前から野球部ロスを怖がって、古民家再生協会の支部をはじめたり、外部連携によるアフターサービス強化などの取り組みもしましたが、結局は6人中5人が同じ野球ボーイズチームに行く事になり、まだまだロスなしで行けそうです。夢はこの5人からプロを出すことです。

  卒団間際の2ヶ月は、オフシーズンで活動も半減したため仕事がスムーズで大変ありがたかったです。
  というより、すんなり仕事だけの暮らしに戻れた自分に安堵しております。(それくらい、週2日分は野球の人になってました。)
  私、さいきん歳で集中力がないと思っていましたけど、単にどっちも好きだっただけで、所詮はのめり込めるタイプだったんだと思います。

  先日のブログに書いたお客様には、次の日長時間お打ち合わせをいただき、お詫びの気持ちも込めて全力でおせっかいなアドバイスと建設的な提案をさせていただきました。それで罪滅ぼしになるとも思いませんので、その後はスケジュールを手帳に書いた後、忘れるのでなくその画面を記憶するよう心がけています。

  また、最近は現場が気になって夢に見るようになり(医者にはアカンと言われそうですが)、これでまた一つ、仕事の仕上がりが良くなるだろうと思っています。

  義理の母に「野球部(私生活)が楽しいのは当たり前。仕事は駆け引きなんだから疲れるに決まっている」と言われたのですが、私は自分がやってきたことが単なる駆け引きなのかなぁ?と疑問に思います。 お互いが得するように考えるのは、駆け引きでなく、「調整」だと思うのですが、どうでしょうか。商売を下に見ている人は、いつまでも私達が「搾取しにくる」存在に見えるのだろうと感じました。私たち本気の商売人はいつでも、搾取ではなく、「皆が良くなる方法を探って」います。

 逆に、野球はいつでも瞬間瞬間が駆け引きです。真剣に応援してたら、ものすごく疲れます。(勝ってたし、子供の努力がすごいから疲れなかっただけで)
  義母にDVDを見せたら「親も青春やったんやね」と言われました。仕事してる時も私は十分に青春しています。

  こうして改めて書くと、微妙に伝わっていないのに、私をいつも尊重してくれる、他人の個性を大切にする義母は、本当にいい人です。いつもありがたく思います。
  
posted by Kuhcan at 09:06| 日記

2019年01月26日

工場と会社の勉強会

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雪の降る石川県能美市より、
ある社長様が「うちの会社の取り組みを見にいらっしゃい」とお誘いをくださいました。
  秋の横浜で、ほんの1時間ほどお話ししただけの「株式会社 光栄」さん。フォークリフトのボディー等を作っていらっしゃる製造業の社長様です。このような小さな会社のものに「困っているだろうから教えてあげよう」と言う功徳心の高いご夫婦です。
  兵庫、愛知、岐阜から、若手経営者が集まり、自分の会社の軌跡や業績、今の悩み、取り組みの成果などをつまびらかに話し合う勉強会を開いていただきました。
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  みなさん私と同世代か下手すれば10も若いのに、たくさんの苦労や重責の中、会社を経営しておられます。
  しかし光栄さんのすごいのは、社員さんや私達他人にたちに少しでも何かを伝えたい、よくしてあげたいと言う気持ちが強くていらっしゃり、なおかつ能力の高い社長様ご夫婦の可能性でした。
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正直、工場内のこの流しの美しいことには本当に驚かされました。そしてはっきり感じました。
  人のありのままを(悪いことも良いこともひっくるめて)受け止める事と、自分を戒め研鑽すること、それを私は混同していたと言うことです。
  私は職業上、人さまのいろいろな悩みを、多額のお金で建築工事により解決する責任を負っています。
  その際、意外に大切な事は、自分の正義や原則ではなく、施主様のそれを形にしていくことにあります。
  経験上のアドバイスや若干の予測はしてもいいけれども、自分の思いだけで走ってはいけないと言うルールがあります。
  皆さんの弱点や少し軌道修正が必要なところを建築によってフォローするためには、自分の考える正しさや厳しさではなく、そんなだめなところに半目をつぶって接する態度を長年続けてきて、いつの間にか自分自身さえもルーズになっていると気づきました。そのほうが人に対する苛立ちや失望が少ないからです。「あの人もあんなにルーズなんだから私も。そのほうがギャップが少なくて自分は楽だ」 と感じていました。
  しかし、私はプロです。自分への厳しさや修行心を持たないことは、自分の人生を小さくしている気がしました。
  広大で天井も高く、作業の埃でいっぱいのはずの工場が、このように美しいことに本当に衝撃を受けました。物理的にありえないはずだからです。
  しかし3時間に及ぶ勉強会で、その実現のために綿密な社長様の取り組みがあり、社員さんを含む会社全体の自律と向上心を育てていらっしゃることがわかりました。

  そんな中、帰りの車中で、
「今日、あなたと約束をしていたのに、出向いたショールームで2時間待っています。電話もつながらず困っています」と言う電話がかかってきました。私の馬鹿なミスで、本日 26日と、明日27日の約束を取り違えていました。お客様に大変お叱りを受けました。(当然です。)
  ほらほらこんなところなのです。このお客様には本当に申し訳ないことをいたしました。すみません。
  
   私には自覚があったので最近特に注意をしていたのに、やっぱりこういう出来事が起こってしまったことに、なんというか、啓示のようなものを感じました。
  余談ですがその瞬間、高速道路頭上に飛行機が飛んできて、そこに雷が落ちました。(飛行機は何事もなく無事に飛んでいきました。)本当は私の上に落ちるはずだったのか!?と思わず言ったら、夫に「ふふっ、ちがうやろ。雷は、飛行機が飛んできたから落ちたんや」と言われました。
  本当に申し訳ないことをしたので、正直飛行機の雷など3秒後には忘れて、まだくよくよしています。罪滅ぼしには直接的な誠意はもちろんですが、今後の自分の行動や考え方の端々にも今日いろいろな方に教えていただいたことを活かして参りたく存じます。
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posted by Kuhcan at 22:40| 日記

2019年01月10日

銀座のママになってみたかった

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「東京の大学ゥ⁈
バニーガールになるだけだから絶対に東京になんて行ってはいかん!!」
  早稲田か慶応に入れたら東京の大学に通ってもいい?と父に尋ねたら言われた言葉です。
  この人…わたしの顔や性格を見て言っとるんやろか?と笑ってしまったことを覚えています。

( なんでも、連れてってもらったクラブで東京理科大の女の子がうさぎのしっぽでお給仕をしていたそうで、純で田舎者の父は、ものすごくショックを受けたそうです。)

  あれから30年。水商売どころかお酒もろくに飲まないマジメな夫婦をやっておりますが、黒革の手帳を読んだり、ホストやホステスの漫画を読んだりするにつけ、逆に、一度はやってみたかったなと思うのが実情です。(あくまで願望ですので、私の顔や性格の事は忘れてくださいね。)

  それが、昨日のマツコの知らない世界を見て、ますます、そう思いました。春日部のスナックから銀座のオーナーママにまで昇りつめた女性は、死なないようにと酒を消化するサプリを飲んで命をつなぎ、朝の5時まで客につき会い続けながら「店を持ってる以上、自分の人生のことなど考えていないんですよ」と言いました。お金の額が高い世界でゲームをするには、差し出すものは「命」なのでした。

  500万円の着物を着て5億円の店に座り、1ヶ月に数千万円の収入があっても、ママには全てが、通り過ぎて行くあてどない物の一つなのだろうなぁと感じました。
  負けず嫌いの女性が、命をかけて戦ってる姿は、見ていて痛々しいほどで、成功する人は捧げているものが大きいなぁと感心しました。さすが、銀座のママでした。

  

  
posted by Kuhcan at 00:32| 日記

2019年01月01日

よしもと漫才劇場

門松あけましておめでとうございます門松
今年の年末年始です。

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親戚40人以上が集うおばあちゃん家の餅つきから
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雪の残る堤防を近所の子たちと12人でお散歩。
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大晦日は妹の大阪旅行に合流して
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吉田家の近所のお寺で除夜の鐘をつきながら恒例の漫才鑑賞

(今年初めて面白かった「風来坊」)

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住吉大社で初詣
からの
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よしもと漫才劇場で、漫才と新喜劇
(電車、元旦なのでガラガラ)!

子供が劇場についてきてくれる大きさになったなぁ〜!!

  なんばグランド花月は年中、急に行っても席が取れないのですが、最近は若手やその他の単独ライブなどでたくさんの会場ができました。お陰で、前夜に思い立っても元旦ライブが取れるんです。
  スーパーマラドーナやアキナ、松浦&乳首ドリルの吉田も見れて大満足です。昔は2丁目劇場で、よくこうやって若手を見にきていたなぁ〜。

  やっぱりお笑いは面白い!
わたしも彼らのような、滑舌のいい声で面白くサービス精神が出したいです。

  今年もよろしくお願い申し上げます門松
posted by Kuhcan at 20:43| 日記

2018年11月22日

タンジブル・ビッツ

  石井裕教授をご存知ですか。
MITことアメリカのマサチューセッツ大学で、日本人で初めて永代教授として認められた方です。

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  この方は、そろばんが、数値を手ごたえでデータ化できていく美しさと、宮沢賢治の「永訣の朝」の生原稿の書き直し跡に感動して、「デジタルに情緒や手応えを加えた、タンジブル・ビット」という新しい考え方を世界に送り込んだ方です。

  最近記事を目にして、自分の感動ノートに書き込んだところ、なんと5年前にも違う記事を書き写していました。

「あなたがもし、エンジニアには技術とそれに関する知識しか必要ないと思っているなら、あなたはエンジニアとして終わっています。私はときにはアーティストであり、社会学者であり、研究資金を集めるためにはビジネスマンにもなります。仕事と言うのは総合芸術なのです。」

「天才と言うのは、生まれるべくして生まれます。天才と言わなければ突出した個人です。突出した個人であるためには、何か強烈な経験や想いが必要です。それが独創的であればあるほど、周りに理解されず、研究資金もつかず、孤高になっていきます。それでもその世界を目指すべきだ。」

  平和な気持ちで川端を走っている時、自分は孤高になりきれていないと感じます。仲間といる心地よさというのは、天才になりたいという気持ちさえ凌駕する、人が自然に求めてしまう安らぎと贅沢なのだろうと感じています。
posted by Kuhcan at 00:49| 日記

2018年11月16日

お弁当がまずい

  「お前のメシはしょぼいんじゃ!」
  と高2の息子がキレてきました。

  昨日は20:30に帰ったので、近所の中華にしよかと思ったのですが、鶏肉があるから、それで食べようと作ったわけです。

  メニューは
・柿とハムのサラダ
・鳥の甘辛ポン酢焼き
・ナスと大根(おじいちゃん作)の麦味噌汁
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  疲れて作ったにしては素晴らしい!と思っていたところ、野球の自主トレから戻った弟が「いい匂い!」と珍しく連発し、21:30からにこやかに(やや疲れながら)みんなで食べ始めたわけです。わぁ〜嬉しい。励まされるなぁ!と言いながら。

  すると兄ちゃんがブツブツ言いながら下りてきて、のりたまだけで怒って食べているわけですよ。

  どうしたの?って聞いたら、冒頭のセリフ。こんなもん何が美味いんや?味覚障害か︎⁈ とまで言われる始末。(シンプルにお腹が空いていたんだと思う)

  そんでも朝、弁当を作って届けたら、「レシピ見て作れ!」とラインが。

  くぅ〜ってなって、息子が大好きな大阪のお姑さんに息子の愚痴を言ったら、「待っててくれる人がいなくてさみしいんじゃない?」と。

  優しい家庭人の母の家に産んであげたかったなぁ!と思いますが、息子よ残念でした。私は社会人なので。

  キミがいつか仕事に埋没し、仕事を愛しすぎて子に嫌われ嫁とギスギスした時、ようやく私の気持ちがわかるでしょう。
  30年後のその時、また会おう!

  (子に合わせてあげない事がどんな恐ろしい未来に繋がるのか?有識者には怖くて意見が聞けない。)

posted by Kuhcan at 08:57| 日記

2018年11月13日

福岡市民でないけど選挙行きたい!

http://senkyo.city.fukuoka.lg.jp/H30shicho/index.html
「まずは選挙会場へ無事にたどり着くために、足腰を鍛えましょう」
とボディービルダー並みのマッチョ過ぎる筋肉を要求してくる、福岡市長選挙の投票啓発動画。

  ウルトラマンが「投票は大事過ぎる」と言ってみたり、各高校生オリジナルのアピールで投票啓発をしたり…。

  画期的すぎるお遊び動画が満載の福岡市長選挙は、来週末11月18日だそうですてれてれ
posted by Kuhcan at 02:12| 日記

2018年11月02日

女子大卒とおじさん

  年上のパリッとスーツの男性にかしこまって営業をされる、というのはいまだに居心地が悪いものです。

  忙しい中、メーカーさんなどがアポイントもなく勝手にやってきて営業される、のを私は時間泥棒と呼んでいます。
  そっけなくできるといいのですが、こちらも顧客商売で立場を変えれば私も同じ事をするため、そうもしにくい。しかも相手が立派ないで立ちをした年上男性なときは特に、「生意気なオンナだ」とか「だめなオンナだ」とか思われるんじゃないかと心配になってしまい、へんに気を遣って厄介な気持ちになります。

  私の家は祖母のアクが強かったせいか、父が気の強い女性のことをむしろ歓迎し、尊敬していました。「あの奥さんの所に行こう。勉強になるから。」とやり手の女社長のおうちに連れていかれた思い出は数しれません。女は大きくなったらああいう風に仕事をするのだなと思って育ちました。

  小学校も子供ですから、男女平等にのびのびとやっていました。が、中学に入って、二校合併になると様子が一変。「女のくせに偉そうに注意をする」「女のくせに給食のおかわりをする」「女のくせに男にいたずらを仕掛ける」と男子に取り囲まれて文句を言われるようになりました。イタズラには「女なんかにバカにされたら、あいつの立場がないやろ?考えてやれ」と凄まれたりしました。

  高校に入っても、重要な役職を決める時女子は手をあげさせてもらえず、世の中、女は能力が低いと思われているとはっきりと知りました。同じ試験を通過したのだからそんなのはおかしい、こんな学校で好きな人を見つけるのは絶対やめようと入学2日目で決意したのを覚えています。(その日は見るからに役に立ちそうな女子より、やる気も人望もなさそうな男子が 委員長に収まっていきました。)

  そんなフラストレーションの中、高校3年の時は女子クラス、大学も女子大に入ることになりました。男子をむやみに立てる状況から一転して、しっかりした女子にニコニコ微笑まれながら盛り立ててもらえる、という快適な環境になりました。
  女子は毎日優しいし、頑張れば褒めてくれるし、本音で付き合えば付き合うほど絆が深まるしで最高でした。 

  大学時代は「なぜ、そんなに根拠もなく自信を持ってるの⁈!」と、学友に呆れられました。ただ女だと言う理由で頭を押さえつけられていた私は、自信があったのではなくて、単に女だけの世界に開放感があったんだと思います。ほんとうにのびのびとおおらかにやっていました。男子の友達はと言えば、京大のインテリでしたので完全にモノがわかっていて、中性的で付き合いやすく、能力を認めて伸ばしてくれました。その頃知り合った夫も、がっちり男女平等派でした。

  それが、男女共存の社会に出て会社員を始めた途端、またしても「女のくせに」と言われる立場が戻ってきました。女の園という竜宮城にいた私には大変辛かった現実復帰でした。自分と言うアイデンティティーに、無駄に「女」を加えないといけないので扱われ方が難しく、めんどくさくて仕方がありません。高校生の時よりは多少大人になっていたので、諦めるしかないと腹をくくり、結局今までやっています。

   今年の4月ごろ、政治家への不信感を払拭するためにセクハラ騒動ばかりがムダに取り出さされていましたが、今さら男性陣から「セクハラになっちゃうなぁ」と遠慮されても、鼻白んでしまうほど、女性への世間の蔑視は根深いと思っています。男性からだけでなく、女性が自分自身へ向ける女性蔑視も含まれています。女性の社会進出などどこ吹く風、いまだに女は家庭と子どもの調子のいい召使いという感覚の男女は私の周りに多いです。

  かといって、女でも馬鹿にしたいようなずるい女はたくさんいるし、男でも本当に誠実で甲斐甲斐しい方はもちろんおられます。
  だからもう、出産や身体機能的な事だけは別ですが、考えや生産性については、男だから女だからなどと言う話をしたくないなぁと思っています。

  それでも冒頭の通り、自分らしさを出そうとするといらぬ心配が頭をもたげて、貴重な時間を気まずい相づちで過ごすことになります。

  早く世間は、女の気の強いのに慣れて、家事をしないのにも慣れて、仕事をすることにも、1人を楽しむことにも慣れてください。女が誰かの世話をするために生まれたのではないことを諦めてください。(女はただ共感力が高めだから世話ができるだけです。)化粧だって自分の美学と個性のためにしてほしい。

  ただ私に限って言えば、この一連の発言でもわかるように、とかく傲慢になりがちな元のキャラクターが、女性蔑視で足を引っ張られてちょうどまろやかになっていると言うことが、意外とちょうどいいんではないかと思うことがあります。子供を産んで、自分の人生が自分の思うようにならないことも非常に人生の糧になりました。だから私が女だったのは、人間として、非常によかったです。人間こうやってどこかにストレスがあると、より謙虚で人を思いやるれるようになる気がしています。
posted by Kuhcan at 23:23| 日記