
中学校のバレー部引退のお祝いとして、私の友達が「菓子まき」をしています。
引退試合の前日、緊張しまくった3年生が後輩達と一悶着おこし、変なタイミングで先生の指導が入りました。
おかげでチームの士気は下がりまくり、心はバラバラ。
試合を見ていても、選手たちの背中から「こんなプレイで私って情けない」「アイツちゃんとやれよ」「やばい」「負ける」
…等々、ネガティブワードばっかり吹き出しで見えてきます。
上から眺めていて悲しくなってしまう。
そこで試合後に、一人ひとりに話して歩きました。言葉はそれぞれ、その子の背中の吹き出しに応じて変えてはありますが
「人の目を気にして小さいプレイをしなくていいよ」
「キレたらダメだよ。キレたくなるのはあなたがヘンにプライドを持ってるからだよ。下手なんだからミスをするんだから、ミスをしないようにするしかないんだよ。」
「狙われた時にやれることは一つだけ。ただそのボールをうまくレシーブするんだよ。
怖がったり怒ってはいけないよ。」
「仲間のミスを責めてはいけないよ。むしろ失敗したあの子のために私が挽回しようと思うといいんだよ」
「自分が2番手のアタッカーだなんて心配することないよ。せっかくの良い体をのびのび使って失敗するのは気持ちが良いことだよ」
「勝つ姿なんて見せてくれなくていいんだよ。(本当は見たいけど(^_-))
あなたが最後の試合でやりたいことがやれたら1番嬉しいよ」
などなど。
すると、みんなのプレイが見違えるようになりました。一打目で落としていたボールがみるみる拾えるようになり、難しいサーブや速いスパイク対応し、ラリーが何回も続き…
みんなのお腹に力がぐっと入って、頭の中では希望を描いて、丁寧に真剣にプレイする姿に変わりました。
結果はまさかの、6セット全部を落とすという結末ではありましたが、あまりに力のこもった試合に友人が感動。「祝いや祝いや」とダッシュでお菓子を買ってきました。
そんな日に、やなせたかしのこの言葉を知りました。
「人生なんて、喜ばせごっこだよ」
いい言葉だな〜って思います。
仕事していて楽しいのは、あの人を喜ばせられたなって思う時です。そして人から喜ばされたらやっぱり嬉しいです。
ちょっとこの頃、自分中心で世の中を回している人にもみくちゃにされる日が続いて、その人達の「人の事などどうでもいい」姿にモヤモヤしていました。
でも私は、やなせたかしマインドで!やっぱり人に自分の頭を食べられる位のアンパンマンを目指して頑張りたいと思います。
(仕事ですれ違った後、「みんなお疲れ様」とあるパパ友が私の車に置いていってくれたお菓子。)
posted by Kuhcan at 22:41|
日記