2022年02月20日

インスペクション(住宅状況調査)を実施しました

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 今日は築49年の鉄筋コンクリート造のお屋敷の、「既存住宅状況調査」をしてきました。

 この調査は、建物の売買や改修工事の前に、家のひび割れや雨漏りの形跡をチェックするために行うもので、日本建築士会連合会の認可で、一級建築士等が行える調査です。

 国土交通省の意向としては、中古住宅売買のトラブル防止のために制定したような制度ですが、ふだん敷居の高い(と思われがちな)建築士と、お客様をつなぐいいモノだと思っています。
 住んでいる家がどんな状況なのか、たまに見るのは必要ですよね。人間ドックと同じで。
 
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地下室に降りたり

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屋上に上がったり

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排水管の状況をチェックしたり
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壁のクラックを図ったり。
盛りだくさんな調査をしてきました。
 ちなみにこのクラックは、内側の仕上げモルタルが破れているだけで外壁は問題がなく、心配がないものだとわかりました。

 家の人間ドック、既存住宅状況調査。
正しいメンテナンスをして長くお住みになりたい方にも、家を高く売りたい方にも、お勧めです。
posted by Kuhcan at 00:12| 古民家鑑定

2018年04月09日

古民家鑑定3 伝統耐震診断

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  全国古民家再生協会から、
杉本龍一診断士(一級建築士)をお招きしての耐震診断。
  協会の方針で、「よりベテランの診断士が行う」というのがあり、さらに診断機がより高性能になったため、岐阜支部・滋賀支部の取り扱い勉強も兼ねて行いました。
  滋賀支部の田邉さんは、もう何件もやってるベテランですが、「杉本さんのを見たい」との事で参加。熱心で覇気のある素晴らしい社長です。
  
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【伝統耐震診断の流れと、計測のしかた】
@家の中に1箇所(2Fの梁上)と家の外の地面(コンクリート上など固いところ)に計測器を設置。
Aこの計測器で、建物と 外部地面の固有振動を測る。
B5分間を 計 5回。
C建物に変な揺れがないか?
  をその場でチェック。
D伝統的な免震構造なのか 
  在来工法の剛構造なのか?を判定。
E伝統耐震協会・本部にてデータを解析
F耐震診断書の発行。
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お施主様を含めてみんなで計測グラフを覗き込んでいます。
この診断、
  費用は12万円+消費税。
(診断士の交通費は別途)
  一級建築士が4人集まって、400万円の機械を使ってこの値段です。
  お値打ちですね。見学者が多いほどオピニオン(意見)が増えますし、目視で行う市の推薦診断法より、精密です。(機械測定なので当たり前ですが。)
  空き家対策にぜひご活用ください。
posted by Kuhcan at 08:02| Comment(0) | 古民家鑑定

2018年04月05日

やっつけ仕事

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今朝、夢を見ました。

 夢の中で、私の現場の向かいのハウスメーカーが
「1日で家を建てる」パフォーマンスをしてるのです。

  よほど自信があるようで、私も見学どうぞと誘われています。

  すると、工期がないはずのうちの大工さんが、そっちの現場へ向かっていくのです「すいません、今日は人手が60人も要るそうで、手伝ってきます」

  それを聞いて叫ぶとこで目が覚めました。
「そんなやっつけ仕事に加担したらいかーん(゚o゚;; !!!」

  ものすごい怒って目が覚めました。
 
 普段は、建売とかローコスト住宅とか、商品として家を売る会社も、予算のない人には大切な存在だと認めてるんですけど、どうも本音では大嫌いなんでしょうね。

  ちょっと丈夫いだけ、ちょっとオシャレにしてあるだけ、ちょっと余分に手をかけてあるだけ、のクーカンの建てる住宅、

  とにかく結果はどうあれ、精一杯やってない、ってのが、私は一番嫌いなんですよ。会社にお金を回すためだけに作られた住宅は全部嫌いです。

  建築やるなら、美意識を持てーー!!
  人への愛情も持てーー!!

って言いたいわけですよ。

  あーあ、朝から毒吐いちゃった。
posted by Kuhcan at 07:48| Comment(0) | 古民家鑑定

2018年04月01日

古民家鑑定2

 2018年3月30日実施の
床下インスペクションの続きです。

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床下ロボットを走らせる傍ら、大森さんが畳や梁の含水率を測っています。

「この家は、よう乾いてるなぁ!」
この寝室の畳の含水率は、11%。
通常寝室に使ってある畳は、30%ほどあるそうです。
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梁は4%。
建築の材料は、15%以下がベストというくらいなのでかなり低い含水率。よく乾いています。
  ちなみに,木に狂いが生じないよう,家具に使う木は、初めから5〜6%に落とします。
  つまりこの梁は、もう狂わないという事です。

  古民家は古いだけあって、歳を経て落ち着いている、っていう事です。

posted by Kuhcan at 07:07| Comment(0) | 古民家鑑定

2018年03月30日

岐阜地方 初の古民家鑑定

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  養老町で、初めての古民家鑑定が行われました。岐阜県と滋賀県から、古民家鑑定士5人が集結。見学の一級建築士さん、記者さん、カメラマンなど賑やかな鑑定になりました。

  
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  床下インスペクション(鑑定)用ロボット、モーグルくん。

  その名の通り床下に潜って、床下の土や木材などが、蟻害や腐朽していないないか?確認します。

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 仏壇の前に大きなスクリーンを設置し(まるでミッションインポッシブルのように)、基礎のクラックや、ごくごくさりげないありの道、カビ、キノコを気にしながらロボットを巡らせます。

  アリやきのこ、というと森で見るわけで、それが、こと家の床下で見ると大変ということになる、というのはまぁ、人間はなんと不自然な(つまり人工的な)暮らしで生命をつないでるもんや、と思うわけですが、良いように言えば、高度な知性とも言えるわけです。
  毛も牙もない人間が生き長らえるためにこしらえた、家という無生物。無生物の声をロボットで聴くという、やはり高度な知性の人間世界です。
posted by Kuhcan at 22:02| Comment(0) | 古民家鑑定

2018年03月15日

「一般社団法人 古民家再生協会岐阜西濃」古民家鑑定を実施します。

 この度、一般社団法人 全国古民家再生協会よりオファーをいただき、
「一般社団法人 古民家再生協会 岐阜西濃」という支部を立ち上げることになりました。


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 その最初の事業として、養老町で「古民家鑑定」を行います。

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3月30日(金) 10:00 〜
 床下インスペクション(調査)
 …床下調査ロボット「Moogle」を使い、床下の隅々まで調査します。



4月2日(月)10:00 〜
 伝統建築用の耐震診断(限界応答解析による)
 …繊細な機械を使っての診断。木造耐震の目視チェックよりはるかに精密な結果が出ます。

ご興味のある方はご見学可能です。
下記までご一報ください。
posted by Kuhcan at 09:08| Comment(0) | 古民家鑑定