2019年12月06日

空き家対策で養老町と連携協定@ 伝統耐震診断

 吉田が代表理事をしている古民家再生協会は、空き家対策で、岐阜県養老郡養老町と連携協定を結びました。
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「日本の古民家文化を守りたい」
と思って岐阜の西濃地区で支部長を始めた、全く手弁当の協会です。

会員企業さんたちの主な性格は
「愚直」
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一言で言えば「動物愛護団体」の理屈で、
「この建物が捨てられたり朽ちるのはかわいそうだ」という一心で活動されている会員が殆どです

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協会は、2008年より前団体としての活動を始め、2018年には国土交通省の「リフォーム推奨団体」として認定されました。

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しかし、「古民家」を世間に認めていただくのは案外ホネが折れました。

まず「地震に弱い」というイメージが根強いからです。

「本当に地震に弱いのか?」
という検証のために、「伝統耐震診断」を開発しました。目視ではなく、機械で計る診断方法です。「第4号建築」と言って、新築の時でさえ耐震計画が必要ない木造住宅には格別な診断です。
 住宅一軒ためにコストのかかるやり方ですが、伝統工法が現行の建築基準法に建て方が適合していない以上、検証が必要です。今もこの伝統診断についてさらなる改良を続け、古民家の安全性を客観的に判断する努力をしています。
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posted by Kuhcan at 09:24| 空き家対策

2019年07月04日

第一回空き家ツーリズム勉強会で勉強したこと

「空き家対策に、ツーリズムを活用しよう」
という、いっけん謎なテーマの勉強会に参加してきました。
・総務省
・国土交通省
・観光庁
・ JTB 
・クレディセゾン
・ロングステイ財団
・各種 民泊運営団体
・養老町
・高山市
・長浜市
・米原市
など、霞ヶ関から地方自治体、民間企業と色とりどりの顔ぶれ。
   会場は150名を超える熱気でムンムンしています。
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観光庁の太田さんの発表によると

1)
10日間同じ街に宿泊する外国人観光客が3人いると、1人の住民が10日分納税するだけの経済効果が得られる。

2)
日本は、外国人観光客を 2003年の4倍受け入れている。そして誘致人数目標をすでに達成している。さらに、その目標の倍を新たに今掲げている。

3)
古民家空き家に対し、その活用をするためどんな補助金がもらえるかをアドバイスするホームページがある。

4)
城泊や寺泊ブーム。

などなど… 

  特に3)の「古民家を活用するためのアドバイスホームページ」のくだりでは、静かに心の中で、おお〜、と叫んでしまいました。去年の3月ではありえなかった認識です。

  国が、この民間の1団体の意見を聞き入れて、古民家を大切にしようとして下さっていることに感激してしまいました。

  その他にも、古民家を正しく使って空き家対策につながる方策を国土交通省が発表なさいました。

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霞ヶ関のプレゼンに対し、思わず高山氏から質問の声が上がります。
「発掘した古民家の運営を担う人材育成について」
地域おこし協力隊員からも声が上がります。
「地域おこしがうまくいくようにぜひこれからも協力をお願いします」

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最後は古民家再生協会名物、滋賀県大森支部長の質問。
総務省に食い下がってご質問なさっている姿、今回もしみじみと目に焼き付けます。

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空き家ツーリズム勉強会会長の、田川氏。(JTB会長でもあります)。)

  こうした国の意向や企業・業界の最新トレンドに触れられるだけでも僥倖です。インスピレーショナルな1日すぎて、今日もまた寝付けません。
posted by Kuhcan at 00:24| 空き家対策

2019年05月18日

困った古い家@ 日本がどれくらい困っているか

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  空き家対策、と言う言葉がよく聞かれるようになってきましたね。
   2015年の調査で日本の空き家総数は820万戸、さらに九州全土よりも広い面積の敷地が「所有者不明」となっています。

  先日大垣市でも老舗の司法書士さんが教えてくださったのですが、「国からの指令で所有者を探せと言われたが、調査対象170件のうち、権利者全員を探し出せたのは、たったの59件だけだった。所有者が26人もいるような土地もあり、調査打ち切りになった物件は89件ある。」

  これからこんな空き家も増えます。国に登記(所在者が誰かを申請する行為) をしてある人が亡くなった時、相続人が、「登記」と言う行動自体を知らない場合や、その土地や建物を取り合いしたりして、持ち主が死んだ人のまま登記変更せず放置する場合があります。

  そうして3代も放置が続けば「相続権利者全員を把握することが不可能」として、相続人は土地を売ることも建物を壊すこともできなくなっていきます。

  そうすると、その土地はもはや資産でなくなり、所有者がわからず放置された古い家は、防災上も景観上も悪い、「私たちみんなの」負の遺産となっていきます。「特定空き家」に認定されると、国が強制的に壊してくれるのですが、その解体費用が安いわけではありません。さらに解体費用は日本国民全体の税金から賄われて行きます。

  相続人がいるなら相続人の負債。相続人が不明になれば国の負債。その負債が日本国土の九州全域を覆うほどあるわけです。

  皆さん、そんなわけで、登記を甘く見ないでください。土地の権利者、建物の権利者が変わった場合は必ず申請(登記)をしてください。たかが数万円お金がかかるからといって放置しておくと、せっかくの資産が負債に変わってしまいます。登記は単なる義務行為ではなく、あなたの財産を、ひいては日本の財産を守るための行為です。
posted by Kuhcan at 22:55| 空き家対策

2019年04月25日

永田町で国交省と懇話会

今日は自民党本部にて、古民家再生協会と国会議員連盟の先生方との懇話会です。
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今年もいい席に座らせていただき、国交相、総務省、官公庁、内閣府の方の意見や答弁を拝聴しました。

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ハマコーのご子息もの姿も…

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当協会理事の大森さん。

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岐阜の第一支部長大下さん
愛知の第一支部長 戸田さん
岐阜の全国理事の田口さん

  今日は、当協会の事務局長、井上幸一が、とある省に静かに怒っていました。

  国交省とは、リフォーム推進団体に登録いただけたり、「(空き家対策で)市町村で動きの悪いことがあれば、手助けします」と言っていただけたりと、いい関係になってきている手応えです。

  法律や国と共同するって一大事業かと思っていましたが、きちんとやってれば意見も聞いていただけるのだなぁと、ますます盛り上がる気持ちです。
posted by Kuhcan at 09:16| 空き家対策

2018年02月02日

空き家バンク(@市役所)

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  3年前、大垣市で古い家を探してレストランオープンされた「和モダンフレンチ高橋」

  シェフは当時何軒も何軒も古い情緒ある家を検討され、設計する私たちと君を重ねて今の場所にオープンされました。

  こういうやり方はまさに理想で、不動産の価格だけではなく、レストランとして成功する立地なのか?建物として汎用性はあるのか?をプロに聞きながら進めるのが成功の秘訣です。

  工事が始まる前にそういう相談に乗れる設計事務所でいたいと思っていますので、悩んでおられる方是非ご相談ください。

  さて今日は、養老町、大垣市、海津市を回って、空き家バンクをどうされてるのかを聞いてきました。

  そのうちの2つの意見は、「国がやれと言っているけれども実際にはね…」という難さの残る回答でした。

  市町村としては、ホームページに空き家を載せたくても、登記がないとか、値段を(持ち主が)どう決めていいかわからない、などの理由で登録に至らない家がたくさんあるそうです。

  (ちなみに家の登記とは、「ここにあるこの家は私のものですよ」と、国に申告する制度のことです。大きさにもよりますが、一軒あたり200,000円ほどかかります。)

  その点、町の不動産屋さんに行けば、その建物に登記があろうがなかろうが紹介をしてもらうことができます。有料でサービスを行っている以上、以下のメリットがあります。


 @値段を決めてくれる。

  宅地建物取引業界では、
「土地や建物は唯一無二の存在であるから、外部の市場の影響受ける」
という考え方に基づき、周辺の売買実績に基づいて、売れやすい値段を提案してもらうことができます。
  市町村では安易なアドバイスができないため、その点で売り主さんは非常に悩まれるそうです。

A建物の調査がある。

  あくまで希望者にですが、不動産インスペクション」という老朽化の調査(建築士による)で、建物を調べてもらうサービスも始まっています。
  売主、買主、どちらの立場でも、検討材料に申し込むことができます。
  あくまで有料ですが、自分で判断できない方は建築のプロの意見を聞くことができますので判断の参考にできます。(クーカンにも2人インスペクターが在籍しています。

B不動産鑑定もできる。

  もっと厳密に売値を決めたい方は、「不動産鑑定士」より信憑性のある土地建物の値段が提示してもらえます。
  こちらはインスペクションより高額にはなります。不動産鑑定士の数も少なく、時間がかかる場合があります。

  以上、一般の会社なら気軽に使えるサービスが、市町村の空き家バンクにはないため、空き家バンクが盛り上がらないようです。
  
  一般の企業は、自社のサービスを高めるためなら今日にでも手を打つことができますが、きっと市町村はそうでは無いのでしょう。難しい問題だと思っていました。
posted by Kuhcan at 06:53| Comment(0) | 空き家対策

2018年01月30日

空き家バンク

  全国で空き家は84万件
  現在は7軒に1軒は空き家。
2030年には、3軒に1軒が空き家になるといわれています。
 政府がアタマを悩ませています。
  では、例えば岐阜県大垣市の空き家バンクを覗いてみれば、登録がたったの4件。政府の焦りが機能しているとは思えません。自治体もまだまだ手をこまねいているだけのようです。
 空き家が減るためには、
・住まないなら壊す。
・人に貸す。
・売る。
・家族の誰かをよこして住む。
という方法があるのですが、
これだけのことが上手くいかない。
なぜか?
・壊す…もったいない。
         …お金が高い。
・貸す…人のものになるのは嫌。
         …リフォーム代が家賃でまかなえない。
・売る…買った時より安くしか売れないから損をする。
         …土地神話に基づく心理。
         …古く汚い家が載っているから売れない。
・住む…古くて汚い。
         …危ない。
         …生活圏にはその家がない。
         …直すには修繕費が高い。
 この空き家対策に活路を見出そうとしているのが古民家再生協会です。
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  古民家を鑑定して、価値を評価し、資産として見て直していこうという活動です。
  この家をどうしたら住み継げるのか?壊すにしても何か価値のある材料が取り出せないか? 
  そんなテーマで7段階の評価をし、今後のその家の将来の指針にします。
  古い家を持て余している方ぜひご相談ください
 
posted by Kuhcan at 07:04| Comment(0) | 空き家対策