2021年07月23日

養老の滝〜観光推進の視点から

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古民家再生協会で連携中の岐阜県養老郡養老町。
先日、弟夫婦が子どもたち(11人中6人)を連れて遊びに行ったそうです。
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送られてくる涼しげな写真。
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田舎の夏を満喫しています。
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有名な養老の滝までハイキングして
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替えの服も持っていないのに結局びしょ濡れになる人たち。(平塚家はこーゆー大雑把な実家です)。微笑ましい。


 自分がこの街の観光アピールにちょっとかんでいるので、この写真の見え方が、ちょっと変わってきます。
 自分ちの甥っ子姪っ子でモニター調査している気分。

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 昨日は町議員の早崎先生も弊社の取り組みを聞きに遊びに来てくださり、「空き家対策から観光アピールまで、力強い活動で、面白い!」と大変喜んでくださいました。
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 これも、古民家再生協会・養老町会員の堀さんのおかげなのですが、堀さんが昔から「養老町をもっと良くしたい」と、純粋な思いでただただ念じてきたのが形になっていて、「善きことを思い、善きことを行う」(稲盛和夫)後の、力強さを感じます。

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1300年以上の歴史を持つ養老町。
「平成」「令和」などの言語で、5番目が「養老」なのですが、名付けられた理由が「当時の天皇が養老に行った際、あまりに美しい土地だったので改元した」と言う、他の例にない珍しい愛でられ方をしています。
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こうして、純粋な観光の視点からの写真を見せてもらうと、往時の勢いが伝わってきます。
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この流れ落ちる滝の清らかさと勢いを持って、これからもいろんな仕事をしていきたいと思います。
posted by Kuhcan at 06:22| 古民家再生協会

2021年06月18日

歴史的建物を残すための資金集め活動もしています。


 古民家再生協会の活動として、歴史的建造物を残すために、自治体と企業をつなぐマッチング会を行ことになりました。これは内閣府が後援してくださっている正式な活動です。
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なんと、今回の参加企業は、経済トップ50社に入る立派な上場企業ばかりだそうで、募集する資金も一社だけでかなりの額だそうです。詳しくは言えませんが。。
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 今回は、養老町が、国定公園内にある明治の旅館を支えるために立ち上がってくださり、女将とともにプレゼンをされます。マッチングが成立したら素晴らしいことです。


 さてこんな大それた会が行われるため、今週は、5月の決算会議や戦略経営会議、古民家の例会、自治体への説明行脚で、まともに建築の仕事をしていません。


 そういう状態はものすごく落ち着かないので、久しぶりに工事現場に寄りましたが、心なしか職人さんが冷たく感じるのは、私の後ろめたさ心の裏返しかもしれません。


 しかし現在、社員5人の会社に40件をこえる案件をいただいており、1週間があっという間に過ぎて行きます。提案と打ち合わせだけで時間が過ぎ、現場は心の目で見るしかないような状態。


 ですので、現場監督の安村さんの活躍、営業事務に岡さんのサポート力、設計の秋丸さんのぶれない綿密さが輝いています。
 夫は、私の姿を見てますます設計と現場管理に専心することにしたそうです。


 そういう意味では非常に、集中して会社全体のことを考える環境をスタッフたちに作っていただいているなと感じます。



「 私が現場を見れる時代が終わってしまった。」
という寂しさいや罪悪感は、まだまだ残っているのですが、欲張らずに、提案や現場調査はきちんとやっていきますので、皆様よろしくお願いします。
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posted by Kuhcan at 01:56| 古民家再生協会

2020年07月09日

ズーム500人例会は圧倒的に…

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 7月8日は、全国古民家再生協会の全国例会でした。ズームとは言え500人が参加し、全国60拠点から配信受信がされました。飛騨川の決壊により、岐阜支部では開催さえ危ぶまれましたが、西濃地域の何とか6人だけは参加。会議室に集まってズームをつなぎ、残りの方は家からのズーム参加となりました。

 感想を一言で申し上げると…。
「やっぱ所詮オンラインは水臭い」
と言うことです。500人が集まる熱量も、再会するほのぼのした楽しさも、隣り合った人から聞く面白い話も何もない。人に会うと言う事の本質というか、相互のコミニュケーションがないと、インスピレーションが全く働かないことを思い知らされました。

 私は毎年東京の永田町周辺ホテルで行われるこの全国例会を本当に楽しみにしていて、メモなんて膨大な量を取ります。丸3日ほどあるのですが、全然飽きません。脳が疲れるほどいろいろ考えたり感じたりします。

 しかし、双方向のやりとりのない、画面から流れるプレゼンを聞くのは1時間が限度でした。中には良い話も多いのですが、切り取ろうと思えるのはわずかで、特に、全然知らない人がものすごく小さな画面からしゃべっているのを見ると、しらーっとする自分がいました。いつもだったら「この面白いおじさんと後で話に行こう」とワクワクしながら聞くはずなのですが…。

 新型コロナや各地の災害でステイホーム。早くオンライン打ち合わせに切り替えなければいけないのはわかっています。しかし…生きている以上、「現実」と向き合い続けているわけで、3mの2次元スクリーンから流れてくる「バーチャル」は、私にとってはやはり妄想の世界、死後の世界みたいなものです。

 500人も集まっていたのに、たった4人ほどの話を聞いただけ…。それは500人の意味があるのでしょうかね。すごくもったいない気がしました。全然面白くない! やっぱり人との距離は取りたくない!

 とは言え、私も感染予防の対応に日々追われ、日本も再び外出自粛を強いられる昨今。現実こそ、バーチャルが正解です。それはわかっています。
 しかしコロナと言う現実の前でバーチャルを選ばざるを得ない、これは大変なことだなと改めて気づきました。人とモニター越しでしか話せない世界、思いもかけない形でたくさんの心と頭脳を取りこぼしていくと恐れさえしました。

 あー、早くパーティーしたいですね。野球も思いっきり応援したいですね。子供たちにもたくさん勉強を教えて大声で笑いたい。お客さんともずっと喋っていたい。質問が来たらすぐ現場に走ってきたい。おしゃれな所に佇みたい。

 そのためにはコロナに負けない体作りをがんばります。ちなみに、3週間前始めた夜のウォーキングで、1.5キロ痩せました。お腹の周りに付いていた浮き輪はほとんどなくなりつつあります。マイナス3キロまであと半分。無駄な脂肪を筋肉に変えつつ、バーチャルなリアル世界を乗り切ろうと思います。
 
posted by Kuhcan at 05:21| 古民家再生協会

2020年04月12日

古民家ゲストハウスの完成です。

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できました。
ふわふわタオルで有名な浅野撚糸株式会社の
築52年の古民家ゲストハウスです。
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間に合わないと周りに心配されていましたが、予定日に完成です。あいにくのコロナで、記念セレモニーがなくなってしまいましたが、このタイトなスケジュールでやってくれた職人さん達には本当に感謝です。あと夫は、終わって6キロ痩せたのが、1日で1キロ戻ったそうです。もじゃもじゃ頭でご心配おかけしました。
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↑古民家再生協会の耐震ダンパーを入れたこの壁はこんな感じに仕上がりました↓
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(写真中央奥の、曲がった壁の中にこの地味な耐震装置が埋め込まれています。)
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せっかくの大規模リノベーション。古く見せたくはないので、時間がないと言いながらも曲面やニッチ(くぼんだ棚)など取り入れています。
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見上げれば、大きな棟木が横たわっている吹き抜け空間も作りました。この畳の大広間は、まるで御殿のようです。
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円窓から見ればこんな感じです。
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庭には、またもや滝をつくりました。
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ほんの2ヶ月前まではただの土の山です。
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人工的に滝を作ると、水を地面に吸ってしまうため、見えないところに防水シートが張り巡らされています。


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ショップの裏側に坪庭も2つつくりました。
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社長は、「夢創の家」
と命名なさいました。
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みどりの和室は、昔のまま残してあります。先代が、ご兄弟の家を全部 建てて差し上げてから最後にようやく自分の家をお作りになったこの家です。
 最初は、壊してしまえと言われたこの家ですが、こんないいものを壊さないでくださいとお願いしてリノベーションをする運びとなりました。
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二階の奥も、ガラス張りにして会議室になるそうです。手前はお客様がお茶を楽しんでいただけるカフェブースだそうです。

 令和2年4月21日がお披露目です。
ぜひ皆様足をお運び下さいませ。


〒503-0123 岐阜県安八郡安八町南條683−1付近
posted by Kuhcan at 17:05| 古民家再生協会

2020年03月27日

美濃加茂市にて古民家鑑定

美濃加茂市のご依頼で、古民家再生総合調査を行いました。
岐阜支部には今年から床下検査ロボット「モーグル」がありますので、大下支部長 張り切って調査です
残りのメンバーは手分けして古民家鑑定
最近は手慣れてきて、二人1組で、鑑定と入力を行なっていきます
こんな情緒のある二階
2階に茶室まである豪奢な造りです。
屋根はこんな感じで立派な昇り梁。火打もあります。大正の建物でこの時代には珍しく筋交いまであり、そのせいか柱は数ミリしか傾いていませんでした。床は3mで5cmも下がっているのに垂直材が傾いていないのでおどろきました
午後は耐震診断士の吉田支部長。 「風で家が揺れすぎて、良い数値が出ない…」 そのことでこの診断は次の日の朝、再度行いました。伝統耐震診断は、地面の揺れと建物の揺れを見て耐震力を測る診断なので、それくらい繊細です。
裏には山がある素敵な古民家、残して行けたら嬉しいです。 吉田良子 
posted by Kuhcan at 14:05| 古民家再生協会

2019年07月25日

ロマンかホラーか 〜明治建築〜

  昨日は東京、松山、下呂、大垣地区から14人もが一つの建物に集まり、全国古民家再生協会として調査と検討を行いました。明治建造、築140年の建物です。
  さすがに痛ましい箇所が数多くあり、

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 例えばこの屋根先の崩れの下の壁は、壁が6,5cmも外れて雨が降り込み放題です。
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中は、使っている部屋なのにこんなふう。
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  裏では屋根の上に「草原」ができてしまっていて、根から伝わる水気でその直下の柱が腐り、建物中央が3cm以上沈んでいます。(しかも隣と僅か90cmの距離です。) 
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  建物が好きな者としては「痛ましい」所があまりに多く、これを自前でやりくりしてきたという施主さんの気持ちを考えると切ないような気持ちで、真剣に見てきました。

  明治の建物で140年経っています。中の調度は、平面計画も含めて、ロマンやエピソード溢れるアンティークの世界です。

  建築のわからない人には「古くておどろおどろしい」部分もありましたが、建った当初の勢いを想像できる私としては、「粋な」感じなんです。

  どこを昔ながらに残して、どこを現代風に受け入れられるようにさっぱりさせるのか?そこは我々のセンスと技量にかかっています。商業的に使われる建物でもあるので、コストの件も慎重な検討が必要です。

  現地の調査に10人も余分に呼び出したのは私の判断なので、前の晩は、それでも調査と検討がうまくいくのか心配で眠れませんでした。

  それくらい、こんな名誉な仕事はないと思っています。良い建物の改修。むちゃくちゃ難しいので、やる気がこんこんと湧いてきます。

  「ビジネスでは、自分のジャンル外の飛び石を打つな」(稲盛和夫)
  「本業に徹せよ。」(松下幸之助)
  の言葉を胸に、宅建士であるにもかかわらず不動産流通業がどうも投資くさくて未だ気が向かない私。建築業がやはり本懐です。

  「ここ!ここを見てください!」と興奮気味の私に「こんな壊れかけのところ見せないでよー。潰したらいいじゃん。」とあっさりした井上幸一さん(内閣官房)。これがアマチュアの反応であるとやんわり教えてくださっています。

  周知を集めて、皆さまにとって最善の方法を考えていきます。

  

posted by Kuhcan at 05:47| 古民家再生協会

2019年05月04日

瓦はわたしの滑り台だった

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GWだ!のんびり仕事できる!
と言うことで、古民家の耐震診断と鑑定に来ています。
  ぴったり今年で築50年のお屋敷。年代としては新しいのですが屋根は京呂組で礎石造りのいわゆる古民家です。

  持ち主様は、住処としては1周したこのおうちを壊してしまうとおっしゃったのですが、あまりにもったいないので、リノベーションで住んでくださいとお願いし、解体は免れました。

  また、この持ち主様は、新しいことや業界のためになることを手助けしてくださるのが大好きな方なので、本日鑑定に至った次第です。  
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  とりあえず、ほとんど雨漏りや壁のヒビもロクにない内部を鑑定してから、屋根に登ってみました。
  家紋入りの立派な鬼瓦。

  この鬼瓦って、一つ一つ鬼師という細工師さんが粘土で型を作り、その型を焼いて、そこに瓦の材料を入れて焼き上がるってご存知でしたか?
  このように立派な家紋入りの鬼瓦を見たり降り棟の先っぽの可愛い鳩なんかを見ていると、この家に飽きたので壊すなんて残酷なことに加担しなくて済んでよかったなって、しみじみ思うんですよね。古民家再生協会に出会っていてほんとによかったです。  
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まさに五月晴れの空の下、屋根に登っていると「いーらーかーのなぁみぃとー  くぅーもぉのーなーみー♫」と歌ってしまいます。風景が歌になってるってすごく素敵ですね。古い歌なのに今も歌えるってこともなんだかノスタルジー。

 いくつになっても屋根に登るのは楽しいひと時です。子供の頃、楽しく滑り台にして遊んでいたのを思い出しました。
  今から考えれば、絶対やらないんですけど。親にも散々怒られたのに止められませんでした。あそこで落ちなかったのは、瓦の神様がまぁあんたならいいんじゃないと言って生かしてもらったに違いありません(笑)  結構な長さをすごい勢いで滑ってたはずなんですけど、落ちるとは微塵も思わなかったんですよね。
 
  そんなわけで今年の紅白は「瓦の神様」で、出場しましょうかねぇ。トイレなんかよりよほどいい唄ができると思うんですけど、いかがでしょうか。聴いてくれるの古民家再生協会の人だけかなぁ。

  って、鑑定のこと全然描かずに終わるブログです。
posted by Kuhcan at 22:39| 古民家再生協会

2019年05月03日

明治の文人や皇族が訪れた旅館〜千歳楼

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  10月に行う愛知岐阜三重静岡の中部地区大会とは、全部で30人以上のプロで行う古民家の大勉強会です。

  今年は岐阜第二支部の、つまりわたしの仕切りですので、候補地として養老の千歳楼が挙がりました。

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  お山にそびえ立つ造り。宿泊客の車のナンバープレートは、練馬、浜松、京都…。都会の喧騒とは無縁の山の上の楼閣です。

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  二階の大広間には、有栖川さまや明治維新の立役者の書。
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  志賀直哉も逗留した部屋にも宿泊できます。

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 ホールもこんな風に、養老の竹林を模したガラス窓から市街地を見下ろせる素晴らしい造り。

  ただいかんせん古いので、「リノベーションしたい」衝動に駆られます。2Fの床の間なんて、写真右の柱が落ちてしまい天井がウエーブ状に見える…。

  明治・大正・昭和で ある意味建物の手入れが止まっているこの旅館。平成を通り越して、令和になったわけですが、デザインが一周以上まわって、珍しい建物は建物なんですよ。
  使ってある大理石は国産、しかも石目が整っていて美しいですし。

  それでも「会議はともかく、治したい!このままフカフカに柔らかくなっていくこの建物を保存したい!」という事!!

  岐阜の第一支部長・大下さんが、「これはなんとかせんといかん!」と半ば怒りながら飛騨に帰っていかれました。

  さあ、支部長にそう言われては内閣官房の名を拝した井上幸一顧問に電話をかける時でしょうかね?メンテナンスをする費用、業者、支援者、オーナーの理解とやる気と審美眼。どうやってやっていくか相談してみます。

  第二支部の努力目標ががまた一つ生まれた本日でした。
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posted by Kuhcan at 21:18| 古民家再生協会

2019年04月26日

全国古民家再生協会の全国大会です。

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第9回 全国古民家再生協会
全国大会です。

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  400社を超える一大団体です。
団体とはいえ、参加者はほぼ建築の経営者でいらっしゃるので、会場は落ち着いた雰囲気。

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(事務局長:井上幸一氏と。)
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公明党の議員連盟との懇話会後に始まります。

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  総会で理事の改変が発表されたのち、自民党・公明党の衆参議員の先生の祝辞から会がスタート。
(総理大臣政務官や国家公安委員長 もご列席です。)


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  早稲田大学・安田昇先生の「燃えない建築」の講演。

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「再築大賞」の発表もありました。
一位の「林野庁長官賞」は、
熊本の銀杏建築さん。
「若い方に住んでもらえるごくごく自然なリノベーション」が評価されました。


   残念ながら、弊社の「大垣城下×フレンチレストラン」は落選でした。来年こそはと言いたいところですが、賞を取るための建築はやっていないので、今後も通常運行です。

にしても400人を超える参加者を10人程度でさばき切る事務局が圧巻です。
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高石さんと大塚さんには、いつもお世話になっているのにこの場でしか会えないので、
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カラオケ行きました。(2:00)
銀杏建築の村田さん歌が上手すぎです。
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  それはいいとして、観光庁の英(はなぶさ)さんに、岐阜の観光の愚痴を聞いてもらいました。なんとかしてください!と言ったら、「今度会う岐阜県の人にちょいちょい言っていってあげる」ですって。お願いしますね〜。

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岐阜支部の会員の皆さん(一部)。

奈良、三重、滋賀、愛知、埼玉、の仲良しの皆さんと話してたら全然時間が足りず! カラオケでようやく熊本支部と交流です。

  でも、同業界で仲良くできる会社があるということは宝なので、本当に恵まれた会です。これからもいい関係でいられるように、もっと実力をつけたいなと感じました。と言っても私は営業で、ですけどね。
posted by Kuhcan at 08:23| 古民家再生協会

2019年04月14日

古民家施工例:三重県

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  せっかくの 末っ子小学校卒業の春休みでしたが、まさかの仕事三昧で終わりました。7時に家を出て8時か9時に帰る、という春休み。
   息子には申し訳なかったのですが、私の妹夫婦が三重への旅行に連れて行ってくれたので助かりました。

  そんな中、私も三重にご縁があり、古民家再生協会の完成見学会に行ってきました。
   

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折しも桜が満開の日で、庭の桜も綺麗に咲いていました。

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「古民家」のダイナミズムと日本伝統建築のらしさがある、すごく素敵な古民家でした。
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この美しい内装には、古民家耐震診断を元に耐震装置も施されています。
posted by Kuhcan at 05:14| 古民家再生協会

2019年04月04日

仮設〜リノベーション用

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「仮設って7万円もするのですか?」

と言われることが多いので、ここで写真をあげておきます。

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東の屋根の張り出し部分に土台を転がし

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外壁を貼り、 1番初めの写真のようにお風呂やキッチンを据え付けて完成です。もちろんお湯も使えます。

これでも半額以上サービスです。(この写真のお客様は高いとはおっしゃられませんでしたので、悪しからず… )

夏になったらクーラーが要るので、それも考えて作ってあります。

いよいよ古民家リノベーションの始まりです。

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posted by Kuhcan at 20:55| 古民家再生協会

2019年03月29日

古民家耐震診断

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今日はお施主様がたのしみにしておられた古民家耐震診断。

  大阪の木村伝統再築士をお招きしての実施です。
  同じく伝統再築士である岐阜の2名も参加です。
 
 この古民家耐震診断では、「時刻歴応答解析」の手法を使います。通常の耐震診断は目視で行いますが、m建築士一人ひとりの想像や判断に頼ることが大きく、しかも、国の法律では、コンクリート基礎がない古民家はそれだけで、「耐震性0 (ゼロ)」と判定されてしまいます。
  
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しかしながら、古民家再生協会といたしましては、「戦後まもなくアメリカの指導で勝手に不適合とされたのが日本伝統建築。」との認識を掲げ、「伝統建築は本当にいけないのか」と言う地道な検証を続けています。

  うちの1つが、この古民家耐震診断。市役所の 建築指導課に持っていってもたいていは「時刻歴応答解析ってなんですか?」「それで良い判定が出たとして、どう判断すればよいのですか?」と言われてしまうのが現状です。

 「 古民家が50年を経てもきちんと立っているのは、地面と建物の揺れの共鳴がよく合っているとか、そもそも揺れに誤差がない」のではないかと目をつけて、通常の耐震診断ではなくこの方法を採用しています。

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(地面に耐震センサーを取り付ける木村診断士)

1000回の揺れを測っていくうちに、診断士がつぶやきます「なぜだろう…これは伝統工法の揺れ方ではなく、現代の在来工法の揺れ方だ。ゆさゆさ揺れない。家が固い!」

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それから、色々とヒアリングが始まります。「川から近いので、砂地で土地そのものが固いのではないでしょうか」「  8年前に屋根を葺き変えた、それで屋根が軽いからではないでしょうか?」
 「それが原因の可能性が高いですね」
  正式な解析回答は2週間ほどかかるそうですが、そんな会話がなされました。
 

  施主様は、「あの時高いお金で葺き変えた甲斐があった」とほっとしておられました。このように数値を出すと、こんな精神面のメリットもあります。

  今日はデータを採取しだけなので、これから伝統耐震連合会による精密な結果が出てきます。どうなるのか楽しみ待とうと思います。
posted by Kuhcan at 21:33| 古民家再生協会

2019年03月28日

古民家鑑定

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今日は リノベーション工事の前に「古民家鑑定」を行いました。

古民家鑑定とは、建築基準法に適合しない(コンクリート基礎のない)木造住宅の状況調査し、古民家ならではの魅力と価値を見出す鑑定です。
  全国古民家再生協会が行なっており、古民家鑑定士が2人以上で行います。今回は私たちを含めて4人で行いました

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梁の値打ちを評価中の、田口鑑定士。「通常は松を使うはずの仏間全室に、ヒノキが贅沢に使ってある。」

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床下の湿気を調べる井上鑑定士。
「川が近いせいか、床下の土がかなり水気を含んでいる。通常より多い。普段から、畳がじとじとすると言われているのはこのためではないか」


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屋根にも登り、悪いところを調べます。
「この谷の収まりが悪いネェ」
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吉田は床の下がり具合を測っています。
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合計3時間の関係で、かなりなデータが取れました。明日は大阪から伝統再築士を読んで、機械で家の耐震数値を出していきます。
posted by Kuhcan at 22:42| 古民家再生協会

2019年03月12日

古民家再生 築72年@ 片付け


3月から改修を始める事になった築72年の古民家です。一軒丸ごとのリノベーションなので、家財や生活空間をその間どうするのか、 算段も兼ねて掃除と片付けに行きました。
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どうも写真の撮り方が悪くて、うまく撮れていませんが、
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半年ぶりの古民家改修に胸が踊ります。アンティークを(岐阜弁で)なぶらせていただけるのは、ただただ私の趣味として喜びです。
というより、改修する前の、木が痩せてスキマだらけの建具とか床板とかを、
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モノを片付けながら拭いたり掃いたりするのですが、
まるでサザエさんや朝ドラの時代を生きてるような、なんとも言えないノスタルジーに浸れるため、
私はいつもものすごく真剣にやります。
「建築屋とはいえ、人の家の片付けまでするのか?」と気の毒がられるのですが、片付けながらその家のお道具を眺めたり勲章の額を読んだりしていると、ほのかに香ってくるその家の歴史がステキで、これはむしろ役得なようなものです。モノと時間と私が、言葉なく会話しているので、むしろお施主さんからは、多少の違和感をとなえられるんじゃないかと心配しているほどです。
  ともあれ、このお片づけを通してとてもシャンとした覚悟が生まれます。「この家をがんばって工事しよう」という。C45478BE-E6E7-4223-B3BA-879793EBD155.jpeg
  この家の神さま、私はきちんとやりますのでどうぞよろしくお導きください。
  と、普段は不信心な私ですが、床や壁に向かって祈ってしまいます。時間が経った木や人の空間には、何かが宿っている感じがいつもしてしまいます。
posted by Kuhcan at 22:41| 古民家再生協会

古民家再生 築72年@ 片付け


3月から改修を始める事になった築72年の古民家です。一軒丸ごとのリノベーションなので、家財や生活空間をその間どうするのか、 算段も兼ねて掃除と片付けに行きました。
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どうも写真の撮り方が悪くて、うまく撮れていませんが、
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半年ぶりの古民家改修に胸が踊ります。アンティークを(岐阜弁で)なぶらせていただけるのは、ただただ私の趣味として喜びです。

というより、改修する前の、木が痩せてスキマだらけの建具とか床板とかを、
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モノを片付けながら拭いたり掃いたりするのですが、
まるでサザエさんや朝ドラの時代を生きてるような、なんとも言えないノスタルジーに浸れるため、
私はいつもものすごく真剣にやります。

「建築屋とはいえ、人の家の片付けまでするのか?」と気の毒がられるのですが、片付けながらその家のお道具を眺めたり勲章の額を読んだりしていると、ほのかに香ってくるその家の歴史がステキで、これはむしろ役得なようなものです。モノと時間と私が、言葉なく会話しているので、むしろお施主さんからは、多少の違和感をとなえられるんじゃないかと心配しているほどです。

  ともあれ、このお片づけを通してとてもシャンとした覚悟が生まれます。「この家をがんばって工事しよう」という。
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  この家の神さま、私はきちんとやりますのでどうぞよろしくお導きください。

  と、普段は不信心な私ですが、床や壁に向かって祈ってしまいます。時間が経った木や人の空間には、何かが宿っている感じがいつもしてしまいます。
posted by Kuhcan at 22:41| 古民家再生協会

2018年11月01日

大工検定をスタッフが受けてきました

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「平成の大工棟梁検定」に、空間建築工房の大工が参加してきました。

立川棟梁(44)
岡田大工(26)
勝野大工(24)

  全国古民家再生協会 岐阜第二支部の支部長として、主催側なんですが、検定員はそうそうたるメンバー。

  山形(!)、福井、奈良、三重、滋賀、下呂市、高山市… 。全て支部長です。

  全国古民家再生協会の素敵なところは、みんなが手弁当でこうして遠方より駆けつけ、未来の人材育成に力を注いでいるところです。

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福井の支部長、コメントしながら見守っています。

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大阪から参加の松原さんは女性。
三重から参加の大工さんも、まだ入社8ヶ月と言う本当の若手。
(はるばる岐阜の揖斐川町までやってこられた効果か、午後の光がかっこよく2人を照らしています。) 

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クーカンの本命、立川くんは、ベテランすぎて立派な道具を全て若手に貸してしまい、自分はホームセンターで買ってきたような道具でコツコツやっておられました。(それをすぐ見抜く三重支部長の伊藤宮大工!)テスト的にはアレですが、その心意気が、まさに棟梁です。

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  古民家再生協会名物・滋賀県長浜市の大森大工さん。休憩の合間に思わず技術指導が始まりました。
 
・きれいに製材された角材の墨出しの方法(材木の中心を墨で線を引くこと)。
・ノコギリの挽き方
・ホゾ穴とコミセンの穴、どちらを先にあけるべきか?
・楔(くさび)は垂直に打つのか?斜めに打つのか?
果ては
・金槌の適正な重さと振り下ろし方
まで!

  たった10分の講義でしたが、こういうことを、今さら言葉できちんと教えてもらえるって素晴らしいなと思いました。

   9人の参加者のうち、8人が仕上げることができました。ただ、この検定は仕上げれば良いと言うものではなく、作業中の姿勢・清掃の仕方・道具の整え方など心構えの部分から、作業順序・完成度・スピードなど、作品の精度まで、結構ハイレベルなものを要求され、かつシビアな判定がなされます。
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はてさて、結果はどうでしょうね!
朗報を楽しみに待っていたいと思います。



  ところで。うちの息子がもし大工になりたいと言ったら古民家再生協会のどなたかの元に修行に出したいです。というか、出したい先の支部長さんが多すぎて選べないほどです。なりたいって言わないかな〜!大工になるほどの根性が欲しい!将来を強制する親ではないんですけど、こんなにいい先生がいっぱいいたらほんと親のわがままな希望が出ますね。


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受験生の皆様、検定委員の皆様、今日もすばらしい1日をありがとうございました。
posted by Kuhcan at 21:45| 古民家再生協会

2018年10月02日

自然からの因果応報

  世のため人のために、
という事を考えていると、古民家再生に行き着いている私です。

  コンクリート、ガルバリウム、グラスウール、ビニールクロス…
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  ざっと思い浮かべただけでも、海に流れてイルカが食べたらイルカ一生お腹に残る素材で、私たちは家を建てています。要するに土に戻らない素材です。

  酸性雨で溶ける銅板、濡れれば落ちる土壁、燃やせば灰になる木の板。そんなもので古民家はできています。

 ( 谷崎潤一郎は100年前に、ガラスや電球でさえも、情緒のないいやらしい人工物と言っていますが。)

  ただそんな人口のものに頼ってなお、「あそこの傷が、シミが、汚れが。」と、飽くなき清潔感と、飽くなき永続性を求めて、我が建築事務所は、「風化しない」素材で建物を建てようとしています。

  家を守るために。家族の経済を護るために。人の命を護るために。
  そうすれば会社を護れるからです。

  そうこうしているうちに、ゴミを捨てる場所がなくなり、原発が爆発し、異常気象で猛暑や竜巻現象が起きています。
 
  命を守るため自然でない生き方ができてしまった人間への、因果がじわじわと巡ってきているんだと私は思っています。
  正直、私の代までは地球があるだろうとタカを括っていますが、住む土地があるだけマシだと思うと、それだけで幸せを感じるくらい、建築から出るゴミの量や質が、私は気になっています。
  
posted by Kuhcan at 17:17| 古民家再生協会

2018年07月05日

大工棟梁検定への期待


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平成の大工棟梁検定。
全国古民家再生協会が手がけている検定試験です。

大工には、
「一級(二級)建築大工技能士」
という厚生労働省認可の検定はあるのですが、

この資格は「棟梁」つまり大工のトップを目指す人のための検定試験です。

うちの大工さん達に声をかけたところ
「受けたい」
「そんな資格を探していた」
「一級技能士のある人はやるまでもないと思うけど」
「そんなことに1日使うなら、現場で仕事したた方が良いのではないか?」
など、反応は様々。

  これから伸びるのはもちろん
「自分の力を試したいから受けさせてください」といったリーダーやその弟子たちですよね。
  とはいえ大工という人達は、資格というチャラい評価に頼らない人が多いです。
  というのも技術とともに精神力や体力が必要になる上、下手にやったら家が整合しないという究極の試験を毎日受け続けているからだと思います。体力も判断力も器用さも必要とされる、ハイスペックな職業。人の評価よりも彼らはいつも自分や自然と戦っています。

   最近は定期的に子供たちがなりたい職業ランキングの上位に入っているものの、あくまでそれは幼稚園の子たちの話。実際には、息子さんに「親父みたいな仕事にだけはつきたくない」と言われてしまう、ストイックな職業です。
  つい先日も、大工を養成するアカデミーの先生がオープンキャンパスで「大工になるくらいなら、金型を作る旋盤工になりなさい、給料が良いから。」と言ったという。ハイスペックなのに割の悪い待遇を受けがちな職業でもあります。

  日本人の努力感や労働感が「楽して稼ぐ」くらいのレベルなら、生活のために必死に働く後進国の外国人の方が、成長や可能性があるのじゃないかと思うこともしばしば。日本人の大工さんは絶滅危惧種とも言えるかもしれません。

  ただ少なくともうちだけはと職人さんに適正な待遇をしようと努力しているクーカンですが、それ以上に大工みんなの考えが人間的で健全なので、本当にありがたいと感じています。

   この大工棟梁検定で、大工にますます誇りを持てる、待遇を良くしてくれる会社が増えてほしいと心から願っています。

  
posted by Kuhcan at 21:24| 古民家再生協会

2018年06月18日

古民家再生協会の中部地区大会

今日は久しぶりに力つきました。
午前中、会社休みまして16時間寝ました。
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そうは言いつつ、昨日も古民家再生協会で半田市まで遠征です。

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風情ある建物で
古民家を店舗やスタジオとしての貸し出す実例とその運営の生々しさを語って頂きました。
非常に勉強になりました。
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この床の間の角の収まりやその材質など、個別で三重県の宮大工伊藤さんに教えて頂きました。

茶色が濃い廻し縁、ナナメで留めず、あえて四角で組み合わせているのは、数寄屋造りを意識しての納まり。
また素材は、丸太の端っこを扇型に切って使ってあるそうで、それもまた草の造りで侘び寂びを出すそうです。

廻り縁一つとっても、こだわっている建物。
良いフィールドワークになりました。
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美しいこの陰影と佇まい。
訊かなければ知らないままのことがたくさんあります。建物が持つ隠れた言葉を知るのは、楽しい作業です。

江戸より続くこの建物を、半田市が取り壊そうとする中、奔走されお残しになったNPO法人には本当に畏れ入り、また感謝の想いです。
posted by Kuhcan at 21:34| 古民家再生協会