2022年03月07日

啓蟄〜人のバイオリズムと建築

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啓蟄:
 けいちつ、と読みます。
春になって土の中に蟄居(ちっきょ)していた虫などが、ゴソゴソと地上に這い出してくるさまをいいます。
 漢字だけ見るとなんだか怪しいのですが、春を表す言葉で、3月5日は啓蟄です。

 確かに事務所の電話は、1月2月の寒い時期はあまり鳴りません。(おかげさまで今年は多かったのですが。)会議でいつもみんなに、「体を休めれるのは1月2月だから十分に準備して、きたるべき3月に備えましょう」と号令をかけています。

 すると今年の3月5日、見事に問い合わせの電話がたくさん鳴りました。

 こういう時「あぁ私たちも動物だな」と思い、家という安全な場所を整えようとする皆様の気分に思いを寄せます。

 新築は、最初から、今やれるベストのことを提案していくので楽なのですが、特にリフォームの場合、「ここだけ直せば済む」のに、それでは必ずしも快適にならない場合があり苦労します。
 
 1つの場所を快適にするのに、3カ所も4カ所もリフォームをしなければ効果が出ない場合もあります。家を大切にされている方ほど、たった1カ所のつもりが大きな工事になってしまう場合がほとんどです。

 それでも、直すべき時に直しておけば、本当に快適に住む事は可能です。

 そして快適であると言う事は、皆さんが思っている以上に、人にとってプライスレスな価値があります。


 お金を出すだけでこんなに快適に暮らせるのは、ロシアが攻めて来ず、ライオンに食いちぎられることもない安全な世界で住んでいるからです。

 命の安全、快適で幸せであること、
動物というのは、おそらくそのために生きていると思うので、お金で手に入るなら、手に入れたら良いと、ちょっと乱暴ですが、思うようになりました。ウクライナがこんなことになってからは。

 

 



 
posted by Kuhcan at 03:59| 工事写真

2022年01月23日

庭の打ち合わせ

今日は庭の打ち合わせをしに一宮市に行ってきました。寒い日ですがお日様が照って比較的暖かい打ち合わせでした。ここはお客さんの心も暖かいので、冬の屋外でみっちり2時間、しまいには外でコーヒーを入れてチョコレートを食べて、ほんわかしています。

 寒くなったし家の中を見よっか。という事で、6人でハシゴを2つ登ってロフトまで。
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 「ロフトって天井が低いな!」とやっているところ。^_^
 天井高が1.4m以上だと3F建あつかいになるから、2階建で許可をもらってる以上は仕方がありません。平気で立てるのは小学生のお嬢さんだけ。


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 このお家は南側に3階建ての倉庫があり暗いのと、東の遊歩道の人通りが多いので、光を取るためと視線防止で、2Fにリビングキッチンを作ります。広々しています。
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 2Fを歩いてると、1Fは要らないくらいの広さと部屋数です。そんな1Fにはインナーガレージとお風呂があります。

 4月に完成予定です。
posted by Kuhcan at 03:02| 工事写真

2022年01月08日

細かい仕事

 今日はトイレの改装をしています。
半年前に行ったトイレ床張りに、今日はトイレトイレや壁紙も交換します。
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 このトイレはなんと、天井がアクリル板でできているのと、床はリフォームしたばかりで、これ以上穴を開けたくないので、床下に戻ったり壁をはがしたり細かい細工が要ります。
5A20A7C6-ACFF-4394-93D8-F56FC50214A3.jpegこのトイレを

32732679-99AB-4F69-916E-BF51715F997A.jpegこうしたいために、

 壁を切り取って水道の鉄管をセイバーソウで切ったり、
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 床のさね(凸部分)を作ったり、
(継ぎ足しした床が将来ぺこぺこしないように。)
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 穴のあく幅木を、隠れる部分の幅木を切り取って埋めたり。
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 たった1.5 × 1.3mのトイレの内装ですが、きれいにやるには、細かい手間をかけます。

 ところで今、別件のビルで、不手際でもない不手際を執拗に責め立てる方を担当しています。あまりに横暴なのでとうとう根負けしていますが、細かい作業を手伝っていると、自分の仕事やスタッフへの信頼を取り戻せて、心が落ち着いていきます。

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 私の悩みをよそに、三日間でトイレはとっても綺麗にできました!!
 仕事で悩みますが、仕事で救われもしています。

「私、友達に、「新築して失敗したところはどこ」と当然のように聞かれるんだけど、考えたところでないんですよ。」と言ってくださった、今日のお客様にもほんとに感謝です。
posted by Kuhcan at 11:59| 工事写真

2021年11月04日

スピードとリーダー

 今日から新しい工事現場です。 
 弊社は、年間120件のリノベーションを女性社員と職人さん達でこなしています。
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 今日は小さな監督さんが、保育園が休みだったため1日張り切って参加してくれました。

 その夜帰ってきてテレビをつけたら、「スピード感を持って対応しました」と政治家が言っていて、この言葉よく聞くなぁと思うので、ちょっと書きます。
 
 
 私は、トップが「スピード感」を重視しすぎる会社って、嫌いです。

 なぜなら、社員という資源を消費しているだけで、労わっている感じがしないからです。

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 特に子供を産んで育てている場合や、家族の介護に奔走している人の場合、職場でスピード感なんて持ちようがない人が多いです。 

 家族を育てていない、面倒を見ていない人たちだけが、自分の思うように時間を使えるので、「返事はすぐしろ」「決めたら納期を守れ」「すぐに報告連絡相談しろ」といえます。社員さんが家に帰ってまで仕事を持っているなんて気づいていません。

 しかし6歳以下の子供を持つ女性の平均家事育児労働時間は7,5時間。子供が大人の面倒を見ているのヤングケアラーも増え続けている中、自分の仕事だけに集中できる人は、いったい何人いるんでしょう。

 また、コロナの影響で、部品がないだの材料がないだの、そんなことも増えましたが、馬耳東風。
 ホントなら、ないなら待ったらいいんじゃないの、といえるのも良い人生です。

 職場では凄いスピードで働いても、私は家で、3人の子の面倒を見ていました。当時は、自分の時間が欲しくて仕方がなくて大変苦しんでいました。
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 でも、10年ぐらい経つとわかってきたんです。
「相手を待つ」行為の深みと歓びが。

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 今日、この小さな現場監督さんは、職人さん達の作業を面白がってずっと見学し、ときには打ち合わせに加わり、最後には私の真似をしてほうきを持って現場を掃除し始めました。
 「おじさんたちのこと怖くないの?」
 「かっこいい〜」
 「音うるさいでしょ」
 「強そう」
 と言うこの監督は、解体で出たゴミを、おぼつかない手つきでほうきで掃いて、しまいには上手に集めて、何度も何度もごみばこに行って、キレイに捨ててくれました。

 おじいちゃんもお父さんも、「現場」に行く人なので、多分この子もその血が流れています。本当に楽しそうでした。連綿とした家族のつながりを感じて、嬉しくなりました。

 私たちは可愛くて仕方がなくて一日仕事をしました。

 会社をうまくやっていくには、また、お客様に選ばれる仕事をするには、「スピード感ある回答」「スピード感ある決断」は必要だと思います。
 しかし、作業自体や、普段の行動の一つ一つを毎日毎日「スピード」で押し通そうとすると、社員さんは多分疲弊してしまいます。
 
 何もできない子ができるようになっていくさま。その絶妙にじわじわとした時間は、スピードとはえ縁遠い。しかしその子の心がゆっくり花開いていくのは幸せなものです。

 だから、「スピード」が肝心だなんて、なんだか小手先の理屈な気がしてしまうんです。

 そう、仕事をする喜びなんて、誰かが昨日よりうまくなったとか、あの人が今日は幸せに生きている、ということに尽きると思っています。自分のなにかの力が世の中に善い作用をするのが楽しいのです。そしてそこには、深くゆっくりした時間が必要です。

 私たちが、基本的に女性ばかり雇いたがるのはそんな理由もあります。もし家族を持ったら、全くスピードが出せなくなる女性の立場。
 しかしそこにしみじみとした、力強い「永遠へのカギ」を感じるのです。

 彼女達はたいがい「自分の子どもの面倒をなぜみたくないの?」と私に訊きます。
 私は毎回「時間がもったいないから」と言っていました。我ながら自己中心的すぎて、いまは恥ずかしく思います。

 女性活躍が大切だと思っていることの1つに、こんな、限りある自分の時間を喜んで新しい存在に差し出せる感覚を持ってる女性への、敬意があります。(私はどうも少ないですけど)女性の感性、これからも会社経営に活かしていきたいと思います。
posted by Kuhcan at 22:16| 工事写真

2021年10月21日

防水工事 まるでウオーターベッド

「玄関入ったところの雨漏りがすごいんだ」
とのことで防水リノベーションをすることになりました。
築40年超の鉄筋コンクリート造の住宅です。

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2Fの屋上に上がったら衝撃的な状態。

指を指している、金具と防水天端のスキマから、シート防水の下に雨水が入り込み、まるでウオーターベッドのように膨れています。

このブログ、動画を貼り付けられないので、
YouTubeにアップしてみました。
動画をご覧いただくと、すごいチャプチャプ感を見ていただけます。
屋上(屋根)なのに柔らかい。
チャプチャプなんです。
建築ではあってはならないこの柔らかさ。

このチャプチャプ雨溜まりにメス(カッター)を入れて水を出しました。
清流のようなキレイな雨水が、排水ドレインに向かって流れていきます。

さらに、その下の防水層である、ウレタン防水も、
膨れたりしてその下にしっかり水が回っています。

この家の2F北の中央あたりで雨溜まりになっていますが、
雨漏りしているのは、1階南の玄関です。

この事実を見るだけでも、コンクリート造の雨漏り被害を防止することの難しさを感じます。

まずはこの屋上防水からやり直します。
posted by Kuhcan at 03:21| 工事写真

2021年10月01日

雨漏りの修理〜屋根の棟(頂点)を治す

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 コンクリート造の築40年のお宅。
玄関の軒先が、たらいにたっぷり水が溜まるほど雨もりするとのことで、修理に来ています。

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原因の一つは、一見きれいに収まっている屋根の「棟」部分。
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棟の幅が狭いので、
横向きの屋根板金を被せている奥行きが浅く、
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この隙間に雨水が降り込んでいるのでないかと推測しています。

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そこで、その隙間にシリコン防水処理をした上で、

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棟木を追加し、
さらに大きな棟板金を被せて防水します。
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↑最終的にはこんな仕上がりです。
(この写真は、8年前に修理された箇所のもの。)

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 本来はこういった屋根の下(軒裏といいます)は、
軒裏の素材をめくれば雨水がどこから侵入しているかが分かりやすいのですが、この家はコンクリート造。
 本体全部がコンクリートでつながっているため、5m以上離れたところから雨が侵入している場合もあり、無論めくることもできず、侵入箇所の特定が難しいです。

 まず今日は、この棟からの雨漏りを防ぎ、
その後さらに他の可能性を探りながら直していきます。
posted by Kuhcan at 09:30| 工事写真

2021年09月30日

耐震の制限〜壁に穴を開ける位置が限られる

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 大きな吹き抜けのある事務所を、木造耐震のSE工法で作っています。
 外壁に穴を開けることひとつとっても、「弱くなるから」と、大きさや数に制限があります。
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今日は太陽光の配線穴ををどこにどの位置で開けるか?現場で検討しました。
・見栄え
・穴数の制限
・隣地への配慮
・機械のメンテナンス用に良い高さ
・電線の適正な長さ(不要な接続が減る位置)
などを考えながらやると、30分はあっという間です。
 今回初めてなので、数々の職人さんと、この打ち合わせをしています。手間がかかりますが、みんなとコミュニケーションすると、一体感が出て、良い時間です。
posted by Kuhcan at 13:18| 工事写真

耐震の制限〜壁に穴を開ける位置が限られる

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 大きな吹き抜けのある事務所を、木造耐震のSE工法で作っています。

 外壁に穴を開けることひとつとっても、「弱くなるから」と、大きさや数に制限があります。
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今日は太陽光の配線穴ををどこにどの位置で開けるか?現場で検討しました。

・見栄え
・穴数の制限
・隣地への配慮
・機械のメンテナンス用に良い高さ
・電線の適正な長さ(不要な接続が減る位置)

などを考えながらやると、30分はあっという間です。

 今回初めてなので、数々の職人さんと、この打ち合わせをしています。手間がかかりますが、みんなとコミュニケーションすると、一体感が出て、良い時間です。

posted by Kuhcan at 13:18| 工事写真

2021年08月10日

SE工法での新築上棟式

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本日は、台風一過で、さわやかな朝です。
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司法書士事務所の新築が始まりました。
今回は、木造に耐震性の評価が得られるSE工法にて新築します。
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今回は基礎コンクリートの立ち上がり部分を打つ前から埋めてあるアンカー金具を、さらに、金物で留めて木をつないでいくやり方です。
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木材も不思議で、プレカット工場から届いた材木に、すでに金物が付いてあります。
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各部の施工にも、わかりやすく図解で解説があります。
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とはいえ、やはり上棟は力作業。そして最後はアナログ。柱の向きや金具の入れ方等が間違っていないか、現場監督の安村さんがチェックをしています。
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真夏の1日なので、どうなるか心配していましたが、台風一過のおかげで比較的涼しくちょっと安心です。ご安全に。
posted by Kuhcan at 08:35| 工事写真

SE工法での新築上棟式

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本日は、台風一過で、さわやかな朝です。
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司法書士事務所の新築が始まりました。
今回は、木造に耐震性の評価が得られるSE工法にて新築します。
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今回は基礎コンクリートの立ち上がり部分を打つ前から埋めてあるアンカー金具を、さらに、金物で留めて木をつないでいくやり方です。

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木材も不思議で、プレカット工場から届いた材木に、すでに金物が付いてあります。
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各部の施工にも、わかりやすく図解で解説があります。
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とはいえ、やはり上棟は力作業。真夏の1日なのに涼しいのが本当にありがたいです。

posted by Kuhcan at 08:35| 工事写真

2021年06月15日

台風と車いす

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 これ、今日の打ち合わせ風景です。
この窓の台風養生をどうするか…みんなで悩んでいるところ。

「この大きな窓、雨戸がないから、木の雨戸を3枚、家の裏まで取りに行って、いちいち自分で立て込んでいるんです。」と、お客様。
 
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外はこんな感じです。
玄関の庇や 入隅があるため、雨戸が取付けが不可能たんですね。


 初めの私の提案では、この窓にシャッターを取り付ければ良い話になっていたのですが、設計図を見て、お客様が心配をされました。
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「窓の敷居が、今でさえ10cm以上外に出ているのに、シャッターをつけたらさらに13cmも飛び出るんですね。そしたら…夫を車椅子で、デイケアに送り出す時、敷居の強度は大丈夫ですか?」


 私、それを聞いてはっとしました。


 実は工事が進んでいて、明日にも塗装を始め、完成したらシャッターを取り付けるだけのつもりでいました。


 でも確かに、今は在宅でケアをしているお父さんが、車椅子になる日も実は近いご様子なのです。


 外に車椅子を送り出すスロープを作れず(お父さんを送り出すことが)できなかったら、ひょっとしたら、在宅ケアが不可能になってしまいます。
 ご夫婦は別居になってしまいます。
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 それは…アカン!!


 「ゴーヤカーテンを作りたいから早く終わってね」とのリクエストで順調に進んでいたはずの工事でしたが、それどころではなくなり、一旦ストップです。


 少し大掛かりですが、今ある窓を外壁材とともに撤去して、特注のシャッター付き窓を作り、外壁や内壁を一部、作り直すことにしました。


 実は嫌な話をすると、私は最近忙しかったので、「あー、また話が右に行ったり左に行ったり。ちっとも決まらなくて大変だ」と思ってしまいました。そしてそれを思う自分がすごく嫌になりました。
 
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 そんな翌日、東京に行きました。
 住教育を担う女性陣にこの話をすると、理事長の淀川さんがこう仰いました。

 「それでいいのよ。それでいいのよ。男の営業マンならそのまま進めてしまうかもしれない、でも自分の都合は脇によけて、そのお客様に寄り添う事は本当に大事ですよ。それができるから、私たちはいいんですよ。」


 なんかそれだけで、自分の罪悪感も消えましたし、迷いも消えました。
 私たち女性の建築人は、人の暮らしに寄り添えるからこそ価値があるのです。


 このお母さんが、台風の時に20mも3枚の雨戸板を担いで危ない目に合うことのないよう、それでいてご主人とずっと一緒に暮らせる工夫を、私が考える立場なんですね。


 改めて責任と、自分の仕事への執念を取り戻ました。


 お客様の意向を丁寧に聞く事は、実は商売上ものすごく効率が悪く、時間も限られ、待たせているお客様には怒られ、いつも迷い疲れながらやってきました。


 でも、なぜそんなに効率も要領も悪いことをやり続けるかと言うと、それが、私の誠意だからです。



 だから、自分が怒られたりする事はもういいことにして、他のお客様には謝って、それでも一人ひとりにいい仕事を届けていきたいと思いました。

 そして何度も言いますが、どうしを増やして、お待たせする時間も減らします。

 弊社の女性陣は皆本当に親切なので、これからもそういうチームをもっともっと作っていきたいと強く感じました。
posted by Kuhcan at 01:33| 工事写真

2021年06月07日

庭の打ち合わせ

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今日は、庭の打ち合わせです。
「レモンの木を植えたい」
とおっしゃられたので、はじめは、できたばかりの弟の家を見てもらっていたのですが、

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(1番左がレモン)
結局は、私の実家の庭に入り込み、
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ケヤキの木やら、ホウバの木やら、
一般に新築のときオススメする樹種としては全然ピンとこない木を見学していました。

お客さん「よかったけど全然参考にならない(笑)」
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いい庭には2種類あって、
@庭師にすっかりお任せでかっこよく作る
A自分で好きな木を買ってきて思い入れて作る。

だと思うんですよね。
@は、簡単に見栄えの良い庭ができます。下手に施主さんがあれこれ言うより断然良い、と私は思います。
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Aは、母の庭。
 木登りもできる大きなケヤキの木は、30年で2度しかプロに頼っていないらしい。
 ホームセンターや道の駅で買ってきて、安いお金と自分の個性で作ってあります。
この桔梗も、カーマホームセンターだそうです。

でも、現実のお客さんの99%は、
B手入れが簡単で素敵な庭
がお望みなんですよね。

 これはもはや、わがままといえるほどのムチャな要求です。
 手入れが楽な木は少ないから、たまにあってもみんなが使っていて「あー、どこかで見たような…」となって個性がない。
 葉の落ちない常緑樹ばかりの庭も、なんだかくどくておしゃれではない。

 結局「どれだけ丹精込めたか」庭って決まるんですよね。だから「そんな時間はないよ」と言うお客さんのために、庭の大半をコンクリートで固める羽目になります。
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 その時の敗北感は、こういう仕事をしている人ならほぼ全員持っているんじゃないでしょうか。また、人工的なもの私、作っちゃった…。木々のそよぎはどこいったの…と思います。

 子育てと同じでね。生き物だから…。1本1本に意味を感じて、手をかけるのが1番きれいなんです。でも、働く私たちにその時間は無い。
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 芝を刈るために、
 落ち葉を掃くために、
人を雇うのもどうかと感じますが、
自分でやるのも大変。

だけど緑が欲しい。

 この欲望の堂々巡りは永遠に続いていくのでしょうね。

 意外と庭って、哲学的。
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 庭も、余裕がないとできないなぁ…と改めて気づきながら帰ってくる正午です。
posted by Kuhcan at 13:23| 工事写真

2021年05月28日

良子の1日 A

@雨漏りチェックと、
 この窓にシャッターをつける算段
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A防水の状況チェックと見積もり
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B銀行の支店長さんと近況報告
Cガーデン工事の打ち合わせ
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Dショールームでお客様とキッチンの選定
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E空き家をカフェにするお客様と現場調査
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 大家さんは、まさかのデザイナーさん。
DIYで内装やったと聞いてびっくり️
F今日はがんばってコンビニ飯を脱却する
(無理して19時に仕事終わる)


「受け付ける量を減らしたら?」とお客さんからさえアドバイス。

 そうかなぁと思いながらも、頼られると、嬉しくてやっちゃう自分。貧乏性なもんで。

posted by Kuhcan at 22:36| 工事写真

良子の1日

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@屋根のリフォーム工事現場の確認。

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A庭&造成工事の、電気の位置出し。

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B 玄関ドアの交換リフォーム

Cお風呂の古い水栓器具の交換

D大垣ケーブルさんと、モデムの設置位置の決定
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(新築の部屋ではしゃぐ子たちに癒される。)

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E大工さんが釣ってきたマグロを夕飯にいただく。
(冷蔵庫はいつもカラなので、@でいただいたスナップえんどうだけのお味噌汁と、マグロをバター醤油わさびで)
2333058D-F6A5-458A-9BCF-D1A63C020A2E.jpeg(味噌は自家製)
F 21時〜0時 中三バレー&野球部6人と勉強
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(力が有り余ってるので、深夜もしょっちゅう飛び跳ねる)(ほんとに狭いのに)


posted by Kuhcan at 22:13| 工事写真

2021年05月07日

錆びた水道管


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 リクシルの高級洗面化粧台・ルミシス。
 この製品を入れるために、ただいま四苦八苦しています。

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まずは壁についたミラーを割りながら(危ない)とりはずし、
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壁を取り払った時点で、錆びて漏れている水道管を発見。
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床が素敵な大理石(本物)なので、本当は割りたくない。
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温水管が漏れていて、
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水道管がサビサビ!
放っておくわけにもいかないので、
タイル職人さんを呼んで大理石をカットして調査。

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設置する洗面台で隠れるギリギリの奥行きで、
床下に埋まっていく水道管を掘り起こし、
とりあえずこの水道管を使わずに隣のお風呂場から分岐してお湯とお水を取り出すことにしました。
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この流れは大体予想していたので、工程バッチリ。
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 臭いものに蓋、と言う言葉がありますが、クーカンはこれが嫌いで、そんなことをやったらどんどん家が悪くなるから、見つけた場合は、手間を(お金を)かけて直します。

 メンテナンス、と言う認識の薄い方々にはドン引きされるのですが、家を2つも3つも持っていらっしゃる方には、「ちゃんとやってもらえて安心だ」と言っていただきます。
 そういう皆さんは、臭い物に蓋をして、あとで結局すごくお金がかかった経験があるからです。

 この辺に関しては、なるべく値打ちにやりますので、信用していただけるといいかなと思っています。

 ちなみに今回の方は、後者の方でしたので、「まずいところがあったらちゃんと治してよ」とすぐにおっしゃってくださいましたので、スムーズにことが運んでいます。

 明日はオープンハウスですが、きれいな家に入れないほど粉まみれになったので、準備をしてくれるスタッフの存在がとてもありがたいです。



posted by Kuhcan at 14:56| 工事写真

2021年03月27日

SE工法導入しました。これで木造でも柱のない大空間ができます。

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空間建築工房は、2021年から、SE工法の家づくりを始めます。
「新築木造住宅の100%構造計算」を目指しています。
今日は基礎屋さんと打ち合わせ中。
 
 アンカーボルト(コンクリートと家の木の部分が離れないようにする金具)を基礎に埋め込んでしまうのだそうで、それはそれは、丈夫そうです。
 写真の長い棒がそれ。
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 記念すべき第1軒目は、岐阜市内で事務所として使われる建物です。事務所とは言え…モダンにおしゃれに作ります。
 今日はお客さんとイタリアのオフィス家具を選定しました。3階のオフィス家具売り場…皆さん是非いらしてくださいね。
posted by Kuhcan at 15:48| 工事写真

2021年03月25日

焼き芋「moi」3/31オープン

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 岐阜駅周辺で、焼き芋屋さん「moiモーイ」の店舗工事中です。
 最近うちの近所にも 壺やきいも屋さんがあり、連日 大繁盛しています。
 今回は、そことは経営者が違いますが、お芋の店舗のリノベーション。
 場所は、旧メルサ旧ドンキホーテのすぐ向かい側の角地です。
 
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 写真ではなんのことだか分からないので、できてからのお楽しみ…と言うことで許してください。毎度毎度、工事写真は本当につまらないですが、ちゃんと良いものができますので(自画自賛)。
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 昨日は、新築現場からも駆り出された大工さん5人+設計士吉田くん監督監督の安村さん。。小さな店舗に7人…忙しいですが思わずノリでやっている皆さん。それなりに楽しそうな感じです。
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 深夜までかかったとしても、この釘の数。
店舗は、住宅より明らかに寿命が短いのでいい加減にやれば良いと、業界の人は言うのですが、そういう事はできない人たちです。「万が一手を抜いて、安っぽい店になったらどうするの?」と思っています。
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 大工工事も今日が大詰め。(だってもう25日だから…)2人も子供の卒業式も行けずにごめんね、と言ったら「コロナでお母さん1人限定だから、父として送るのだけ、してくる」とのこと。
 職人としても父としても母としても、お互い忙しいですね。でも忙しいのはいいことだ。
posted by Kuhcan at 14:15| 工事写真

2020年12月26日

【工事中!現場見学会】

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2020年12月26日土曜日
【工事中!現場見学会】開催しました。

新型コロナウィルスで、
・静かな年末
・ソーシャルディスタンス
に配慮しながら、時間を区切って1組ずつご案内しています。

 見学時間は雨も上がり、きれいな冬の日差しの中、暖かい現場内をゆっくりご観覧いただきました。

「ここは何でくぼんでいるの?」
「2階にキッチンがあるってどうなの?」
「この窓はこんな風で大丈夫なの?」
などなど、お客様からは、いろいろな質問が飛び交います。
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作り付けの棚の断面も見ていただけます。

 私たちは、1つの窓、1つの部屋の位置をとっても「理由」が説明できるので、「ここはどうして?」の質問が来ると、むしろ喜んで、張り切って答えました。

 質問をとおしてお客様の好みや迷いがよく伝わってくるので、現場見学をすることで、もう一つ、お互いを理解しあえました。

 実は告知をして工事中見学会を行うのは今回が初めてなのですが、理解をし合いたい、という願いを持って、これからも現場見学会は続けます。

お客様の感想は

 「出来上がった家を見たことはあるけど、工事途中を見る事はなかった。工事の様子や壁の中身がよく知れて、僕には意義があったよ。」

「柱や、細かな材木までヒノキが使ってあるなんてびっくりした。匂いもいいし、白木の色もきれいだし、家を建てるのが楽しみになった。」

と、男性から特に多く評価をいただけました。
(女性からは、「これでは正直、よくわからない」とのコメントが多かったので、この辺は、男女の好みの差が出るかもしれませんね。)

 お客様のこういう言葉は本当に励みになります。わかりあえたという気持ちにもなります。
 
 私たちは、家を作ることを通して、皆様の人生により良いものが提供できることが願いです。愛情のない、都合で建てた家など意味はありません。
めんどくさいと思わずに、弊社でおうちをご検討の方は、ぜひ今後も工事見学にいらして下さいませ。

 今年もあと残すところ数日です。
クーカンは30日まで営業しています。
 どうぞ今年も来年も、よろしくお願いいたします。
posted by Kuhcan at 11:39| 工事写真

2020年10月21日

増築のサンルーム

サンルームを増築しています。
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もともとは、こんな感じのテラスを期待していらっしゃったのですが、実はこういうテラス…南に取り付けると温室のようになって夏、50度を超えます。

使いたいのがおばあさんだったので、息子さん夫婦がお仕事中に何かあったら大変と、同じ予算で増築をすることにしました。大体3,000,000円です。

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まず、周囲に、基礎(ブロック仕上げ)を立てます。
基礎の下は、周りも歩けるようにべた基礎です。
ビニールを敷いて鉄筋を組み、
コンクリートで固めてあります。

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その間に、木を刻みます。増築の場合は、工場で作ってもずに、自分で墨付け(カットする形を木に描くこと)をして、刻みます。

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そして上棟です。
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これを見たおばさんが
「私、もっと軽い感じのものがよかったのに…。こんなにしっかり屋根があるの?」とそれなりにご不満です。
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確かに屋根はしっかりあります。
 しかし…。人命を考えると、安易にその要望にも乗っていけず。私たちも、大げさだとは思っていますが、やるからにはちゃんとやらないと。20年後にシロアリを呼ぶしょうもない増築を見すぎて、手を抜くわけにもいかず、と言うところです。

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そうこう言いながらも、着々と「しっかり」新築仕様で建てられていく増築サンルームです。


posted by Kuhcan at 07:13| 工事写真

2020年09月14日

現場の骨

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このなんということはない土の写真。

あ、骨がある。


手前の湾曲した枝は、木でなく小動物の肋骨です。
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先週までは、木が何10本と植えられ、庭として生い茂っていた場所。

骨がたくさん出てきたのは、家庭の生ゴミで堆肥を作る「コンポスト」の跡地です。

ケンタッキーかなぁ…

とお客様はおっしゃるのですが、鳥より骨太なんですよね…。お墓を暴いてしまったのならいけないと思って念のため確認です。

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よく、猫ちゃんが(うちの飼い犬も)死ぬ前に姿を消す、という現象がありますが、最終の地に選ばれたところなんだろうなぁと思って見ています。
古民家の軒下で見かける場合は、セットで頭蓋骨も出てきてわかりやすいのですが、今回は庭を解体した庭師さんチームがそこら辺は持って帰ってくださったようです。


 と、話は変わりますが、最後の写真の緑の一列は、庭の解体直後に、おそらく寂しくなったのであろうおばあさんがまいた大根の若芽です。


これから庭をつくり直すにしても、まず何か種をまく、おばあさんの無意識が、大切だなぁと思って帰ってきました。


近所のお友達たちは、「土を掘るのあと2週間待ってもらえば、ギリギリ収穫ができる!」と言っておられました。

えー、どうしよう。
posted by Kuhcan at 10:26| 工事写真