2014年04月18日

ナラの階段と細工

 細工、
 細かいところまで、心をこめて、計算し、仕上げることですね。
金蒔絵の漆器、刀の鍔(つば)や、建具の引手など、工芸品と言われる美しいもののことです。

 大工、
という言葉は、この細工、という言葉の対象語として生まれたのではないかと私は思います。
IMG_5109.JPG
 10センチの大きさもない工芸品でさえ、日本の職人の仕事は精緻で美しいのです。写真の戸の引手のように。
 
 家を、人が中に入って余りある大きさの工芸品だとすると、大工は、大きいものを、細工していく人のことです。

 10cmの100倍、しかも立体である家のすべてを 端正に仕上げることはできませんが、
土台の5mmの狂いが全体をゆがませることもまた事実です。

 うちの大工の浅野君が、「クーカンの現場での誤差は、1.5mmまでにおさえています。」と言って私を笑わせたことがあるのですが、その0.5mmは、しょせんは気分的なものです。
 でもその見えない心意気が、家の完成時に大きく響いていることがよくあります。
IMG_5325.JPG

IMG_5340.JPG

IMG_5342.JPG
この丹精込めて手すりを掘り込んだり組み合わせたりした階段、たかだか手すりの木の細工に2人がかりで5日かかりましたが、とても喜ばれました。

IMG_5162.JPG
柱の背割り(柱がゆがまないようあらかじめ割ってある部分)の埋め木作業も、施主様ご家族は興味津々で見守ってくださいました。
IMG_5164.JPG
浅野君、鉋を入れるたびにワーワーキャーキャーと褒めまくられて、かなりいい気分だったことでしょう!
(あとで、クーカンのみんなから(妬みで?)冷たくされるのも、毎度のことです。)
__ 1.JPG
この柱の周りで、お施主さん家族とわいわいしたな、と思うのもいい思い出です。
posted by Kuhcan at 12:42| Comment(0) | インテリア施工例
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: