このたびは、地元のお祭りと言うことで、工事を中断して中を解放しました。
とりあえず、どんなものかよくわからずに、コーヒーが飲める無料休憩所にしてみたところ、
商売で出くわす人たちともまた異なる風情の、温かい交流の場になっています。
そして、地元であるにもかかわらず、忙しがって、ほとんど参加してこなかったときには見えなかった、地域の人たちの誠実さや気力、体力に驚嘆する毎日です。
今日、休憩に立ち寄られた方が「優しい方ばかりで、すのまたは本当に良い処やね」と喜んで帰られたのが、なんだか大変誇らしく、生きていて、本当に楽しいと思いました。
このブログでもしつこく書いてますが、会社をやってはいるものの、良いものを作りたい、良い場所を届けたい、良い心で暮らしたい、と言う気持ちだけでやっています。
この祭りでは、なんだかそれが全部叶ったような、ちょっと夢のような雰囲気で、どの方も、ごちそうさま、ありがとうね、体が温まりましたと言って帰られます。
飲食店の人たちは、毎日きっとこういう声に励まされてやっているのでしょう。衣食住、と言いますが、命に関わる仕事をしているのは、私も同じですが、また一味違った感動があります。
それに、100年も地元なのに交流してこなかった年配の方々、久しぶりに会った同世代の方々、新しい世代の子供たち、と1日500人の人たちに出会えて、イベントの企画の楽しさが身に沁みます。
「あんた、話が聞ける子やね!教えたいから紙芝居を見にいらっしゃい。」
「私たちがこの流れを継ぐの?そうやね、頑張らなあかんね。」
「祭りの応援ありがとう。みんな喜んでる」
「(子供たち)今日もきたよ!」
コロナやウクライナ戦争で、現実を見れば切羽詰まったことばかりですが、祭りをやるということが、こんなに自分の癒しになるとは思いませんでした。
スタッフも休日返上、買い出しに・案内に・ストーブの給油に…おおわらわですが、普段が真剣なので祭りでも全然真剣です。こんな時もさすが頼りになるクーカンの人達…。
私自身、朝は企画書、昼は案内で毎日立ちっぱなし、夜はSNSですが、たくさんの人に会った日ほど疲れません。人はパンのみに生きるにあらずです。充実した仕事人生を送っているつもりが、一歩離れただけで、また違う豊かさが隠れています。
祭り、大事ですねェ!
みなさん来てください。
「つりびな小町めぐり2023
2月23日〜3月5日
すのまた宿池田屋脇本陣 界隈にて」
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