2022年10月16日

ネットワークビジネスは悪だ!と言える理由

 悪徳商法と言う言葉がぴったりの、ネットワークビジネス(マルチ講)。
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 今週末も、インフレになってしまった建築業界の見積もりを提出しながら、自分の価格が誠実かどうかを必死に胸に問いかけながら、提案を進めています。
 ネットワークビジネスがどう違うのか?しみじみ考えています。

 私の○ム◯エ◯との出会いは、22歳、初めて入社した会社の社員研修中でした。

 同僚が「研修が終わったら、博報堂に勤めている先輩に会うがどうか?」と言うので、思わず興味津々でついていった先で、販売員として勧誘されました。

 商売をやっている実家に育ったので、ネットワークビジネスの魅力を語られているそばから、理屈がおかしいとすぐ感じました。

・売り子を増やした人のランクが上がる。

・1つの商品のロット(最小発注単位)がどれも結局は20万円位と、高額。たくさんの種類を買ってもらえるほど、在庫を抱える羽目になる。

・たくさん商品を売った人よりも、たくさん売り子を見つけてきた人の方が、原価率が早く下がる。

・95%で始まる原価率が、最終的には30%まで下がり、全国大会で発表の権利やホテル無料宿泊の接待を受けられる。

 以上のことを考えると、正直なところ、売り子さんとはいえ、立派な商店規模の仕入れや売る心構えが必要になります。これを商売のシロウトに「契約しないと帰れない」まで平気でゴリ押ししている会社の恐ろしさを感じます。

 そもそも、副業で始める初期投資としては、高くつきます。もの売りの素人が200万円以上の在庫をすぐ抱える羽目になるシステムは、間違っていると思いました。

 それに、原価率が95%って何?そんなことで儲かるわけがありません。しかも、売り子ランキング表の△ピラミッドでは、売り子の7割が原価率95%止まりで止めていくのだそうです。
 5%の粗利益では、フライパン1つ、洗剤1つを売るためにコーヒーを奢ったり、客に会うために電車に乗ったりしたら、すぐ赤字になります。

 かといって買う側としても、「その製品ランクなら1〜4万円出せば売っているだろう」製品が10万円の定価です。(だから最後は30%にできる)。

 皆さんが商売のあれこれ、本当に良いフライパンのあれこれを勉強しておられれば、そんな悪い条件で商品を購入することも、在庫を抱えて売りに行かされることもない。

 だから私は断固としてネットワークビジネス反対派です。儲かるのは本部だけだからです。

 私はその後も、販売力があると思われたのか、○セラー○化粧品など5社ほど誘いを受けまして、つまり無駄にネットワークビジネスのシステムを聞かされまして、高い薬を買わされたり、リフォーム工事を人質に契約を迫られたり、あの手この手で時間と気力を使わされました。ますます嫌いになりました。

 ネットワークビジネスは、売る前線の人間と、買う人を騙しがちです。皆さんくれぐれも、適正な価格でものを購入できるよう、「賢い消費者」になっていただければと思います。

 
posted by Kuhcan at 18:33| 日記