2022年03月07日

啓蟄〜人のバイオリズムと建築

A28A3BD0-410D-4143-A52F-BF2C02554257.jpeg
啓蟄:
 けいちつ、と読みます。
春になって土の中に蟄居(ちっきょ)していた虫などが、ゴソゴソと地上に這い出してくるさまをいいます。
 漢字だけ見るとなんだか怪しいのですが、春を表す言葉で、3月5日は啓蟄です。

 確かに事務所の電話は、1月2月の寒い時期はあまり鳴りません。(おかげさまで今年は多かったのですが。)会議でいつもみんなに、「体を休めれるのは1月2月だから十分に準備して、きたるべき3月に備えましょう」と号令をかけています。

 すると今年の3月5日、見事に問い合わせの電話がたくさん鳴りました。

 こういう時「あぁ私たちも動物だな」と思い、家という安全な場所を整えようとする皆様の気分に思いを寄せます。

 新築は、最初から、今やれるベストのことを提案していくので楽なのですが、特にリフォームの場合、「ここだけ直せば済む」のに、それでは必ずしも快適にならない場合があり苦労します。
 
 1つの場所を快適にするのに、3カ所も4カ所もリフォームをしなければ効果が出ない場合もあります。家を大切にされている方ほど、たった1カ所のつもりが大きな工事になってしまう場合がほとんどです。

 それでも、直すべき時に直しておけば、本当に快適に住む事は可能です。

 そして快適であると言う事は、皆さんが思っている以上に、人にとってプライスレスな価値があります。


 お金を出すだけでこんなに快適に暮らせるのは、ロシアが攻めて来ず、ライオンに食いちぎられることもない安全な世界で住んでいるからです。

 命の安全、快適で幸せであること、
動物というのは、おそらくそのために生きていると思うので、お金で手に入るなら、手に入れたら良いと、ちょっと乱暴ですが、思うようになりました。ウクライナがこんなことになってからは。

 

 



 
posted by Kuhcan at 03:59| 工事写真