2022年02月17日

雪の日の漏電

4203C8BA-8296-4E86-AB8C-DAB2EA2CA82D.jpeg
 雪の降る朝。実家の蝋梅(ロウバイ)がきれいに咲いています。
 ところが、7時過ぎに残念な一報が入りました。5年前にリフォームをした家のお客様から、
「朝起きたら、キッチンの電気を入れるだけでブレーカーが落ちてしまう。」
 
66FF8A9B-4E9B-4425-8CD9-BACF01DB957C.jpeg
 外はこんな景色。全然電気が使えなくて困っているそうです。蝋梅を見た後に狼狽と、うまいこと言ってる場合ではありません。
 慌てて伺ったのですが、電気工事スタッフが午後3時以降しか来れません。
 それまでに原因だけでも突き止めようと、一つ一つ安全ブレーカーを作動させて試していきます。
EE0EA4CE-280B-49C3-B89D-F96FD95A2239.jpeg
ブレーカーには、3段階で電気の流れがあります。
1、左の大きい「〇〇A」と書いたのは、
 「アンペアブレーカー」。
 電気会社と契約してあるアンペア数が表示されています。
2、中央上の小さなブレーカーは、「漏電ブレーカー」。
 電線の何かの不良だったり、機械の故障であったり、何しろ危険を感知して、電流を遮断するためのブレーカーです。
3、右のたくさんあるブレーカーは、「安全ブレーカー」。部屋ごとなど回路の集積になります。

 
 こんな場合の調査の手順として、まずは、1と2だけをONにして、1つずつ安全ブレーカーを入れていきます。
 安全ブレーカーの1つが悪いだけなら、そのブレーカーを切っておけば、残りの部屋や回路は使えるからです。
 ところが、本日は様子が違いました。どの安全ブレーカーもいちいち落ちてしまうのです。しかも、つけた瞬間落ちるのではなく、2分以内で漏電ブレーカーが遮断されます。
 
7FC488B4-8751-42DD-A3DA-EE4D594111E4.jpeg
 どの安全ブレーカーを試しても、いちいち落ちる?これは…おそらく漏電ブレーカー自体の故障ではないか?と言うことで、夕方4時に電気工事士がようやく到着。漏電ブレーカーの応急処置(リユース品の再取り付け)工事をし、4時30分、無事に家の電気が復旧しました。
 
 1994年製ブレーカーでしたので、新しい分電盤を取り寄せて、後日取り替えることになりました。
 寒い日に、お客様にはほんとうにお気の毒なことでした。

 
 ちなみに、ブレーカーが落ちる1番一般的な理由は、「電気の使い過ぎ」すなわち過電流です。
 これはお客様が悪い(1つのコンセントから電気を使いすぎている)場合と、もともとの電気工事でコンセント類の電気容量の振り分けがそもそも悪い、という計画不良の場合があります。
 「使いすぎてるつもりもないのに、しょっちゅうブレーカーが落ちる」という方は、後者・計画不良の場合がありますので、うまく振り分けを変えれば治ります。困っておられる方は一度ご相談下さいませ。
 あと、安全ブレーカーではなく漏電ブレーカーが落ちる場合は、最初に書いたように、「機械の故障」「電線がむき出しになっている」など火災につながる非常に危険な状態です。
 いずれにしても.電気がないと不便な昨今です。心配な時はいつでもお電話下さいませ。
 
posted by Kuhcan at 12:39| インテリアレッスン