2022年02月14日

経営者は、日曜日休まんといてほしいんですね…合法だから。

 私の大好きな高井法博(税理士)先生は、いつも上記タイトルの通りを、真顔でおっしゃってて、私を笑わせます。
 「会社の経営状態が悪いんです、と言いながら休んでいる人がいるんですよね。ちょっと信じられませんよね…。
 あのォ〜、赤字の会社の皆さんは、休まないでいただきたいんですよね。
 というのも、従業員には労働時間の制限がありますがね、経営者にはないんですね。
 つまり全く合法的に、365日24時間働けるわけですね。
 それなのに休んでいる人がいるんですね。
 私にはわかりませんね理由が。」

 三重の古民家再生協会の支部長が、私にこのセリフを聞いてから、働くのがすごく楽になったと教えてくださいました。「だってオレ、働くの好きなんだよ。本当は。」

 みんな働き者ですね。ウチの大工さんを始め、だんだんこんな人ばっかりで私の周りは固められていきます。類は友を呼ぶ。

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 ところでその先生が、
面白い絵(額)を貰われました。

 明治生まれの小説家、武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)の直筆の額です。

 それだけで十分、驚愕(ちょっと韻を踏みました。)なんですが、高井先生は、そんなことで面白がってちゃいけない、裏の、武者小路直筆のこの手紙を読んでくれ、と言うわけです。

 詳しくは忘れましたがこうです。

「〇〇くん、僕は、旅行に行きますので20,000円ほど送ってください。10,000円ならすぐでしょうから、すぐ送ってください。あっ、でも続きのお金もすぐくださいよ。
 と言うのも、原稿料が入ると思ったらちっとももらえないし、君が貸してくれると思うので旅行に出かけるんですから、なければ困るんです。だから早くね。
 妻は病気で心労もかけたくないので、つまりは君が頼りなのですから、僕が旅行に行くためには、君が必ずお金を送ってくださいよ」

 とこんな調子の、お金を無心する手紙なのです。
 一体どういう関係の人にここまで図々しくお願いできるのかよく分かりませんが、あまりに自分勝手なので、横で読んでいた設計士の八神先生が「俺の昔のボスにそっくりだなぁ…このノリ。」と苦笑いしておられました。

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 時期的に、おそらく戦前だろうと言う話になったんですが、80年位前の借金話のやり取りが、たった今行われているかのように感じられました。
 古民家や何百年も経った建築を見ていると、歴史が歴史じゃなくなる時があるのですが、言葉こそ、本当に不思議ですね。昔の人がすぐそばにいるような気になるんですから。
 確かに、渋沢栄一の理論がいまだに素敵だったり、1000年前の吉田兼好の描く人間の性質はいまだにそんなもんだなと思ったりしますもんね。

 48年間生きてきた感じと、こんな体験がたくさん入り混じって、私最近、歴史を歴史と感じない感覚がわかってきました。遠い世界なのではなく、現代のちょっと前なだけなんです。

 松下幸之助が500年先を構想した理由、ガウディがサグラダファミリアを500年で完成させようとした感覚、ドラえもんがどこでもドアを持ってるセンス、
 昔はとんでもないことだと思っていましたが、今なんだか身近です。

 48歳って、年取って惨めと言われがちですけど、歳をとらないとこんな不思議な感じもわからない。これからもっと耄碌して、100歳になる頃には現実とあの世の境がなくなり、そして安らかにこの世からフェードアウトできるんだなぁと、なんだかわかってきました。ふわっとするのは幸せです。

 だからせめて85歳までは、矍鑠と地面を踏みしめて、世の中の役に立っていたいなぁ。そのためにはやっぱり、日曜日も、休まずに居れる青春人生、送ろう。と思うのでした。

 
posted by Kuhcan at 23:14| 日記