2021年11月18日

圧倒的な当事者意識


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この言葉を誰が言ったのか?
ずっと心に残っています。
「圧倒的な当事者意識」を持つ。
私がつねづね社員に言って聞かせている言葉です。

 いま読んでいるこの本は、それに近い論説だなと思いました。

 この本では 残虐にユダヤ人を殺したナチスドイツの収容所看守たちに
「なぜ良心が機能しなかったのか」を探ってます。

そして
「良心を発動した人は、少しだが、いた。
 貧富の差も、知性のあるなしも、信心深いかどうかも関係ない。ただその人たちは、
「ただ闇雲に囚人を殺す。そんな残虐な事は私にはできない。そんなことをしたら私の生きる意味は無くなってしまう」と、何の葛藤もなくいうことができた。」
 と語っています。

 逆に、上からの命令だからとユダヤ人虐殺にすんなり加担した人たちのことを、こういいます。
「悪の凡庸さ。
 毎日何万人をも、涼しい顔をしてガス室送りにした看守たちは、もともとサディストだったわけでも、悪魔のようなかんがえがあったわけでもありませんでした。ただ、不思議なほど『思考すること』ができないのでした。
 ですからある看守は、囚人を壁に打ちつけて殺した後、世界の幸せを神に祈ることができました。囚人たちの生死は、彼らの気まぐれな寛容さと残虐さの間で揺れ続けていました。

 悪の実行者たちの共通点は、
『驚くほど浅い人間だった』と言う事だけだったのです。」


 会社で私はよく、1つの現象を取り上げ、その原因や原理、ひいてはお互いがどうあるべきだったかを話します。
 どうでも良い話が始まったなと、この時間をうとう人も多いのですが、そんな人さえ片耳で聞いてくれているようで、次の事件で、その人が本質をズバリと言えるようになっていたりします。
 
 最近ティックトックなどが流行っていますが、うちの娘たちは、あんなにオチのない、浅い出来上がり作品を何時間も見れるのだといいます。
 考えが浅くなっていかないかと心配になります。

 世の中、事なかれ主義に甘んじて、「思考」しないと危ないんですよと、もっと広めていきたいなと思います。

 あと、
家づくりを任される人間は、思考が大きな仕事です。
・お客様の家をお客様以上に考える。
・そしてそれを高い技術で立体にする。
 これができてようやくプロの入り口です。

 人間はいちど覚えれば、もう充分だと思い勉強しなくなるものですが、この「良心」や「圧倒的な当事者意識」の発動は、いつでも意識して訓練しておくべき事だと思っています。

posted by Kuhcan at 15:54| 日記