2020年08月11日

建築的エントロピーの増大に 医師からの回答

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 明るく前向きな人が病気を早く治す、と私勘違いしたんです。と語る、ホリスティック医学の 帯津良一医師。
 
 何気なく出くわしたこの方のコメント、ちょっと衝撃を受けました。
 《生命とは、(生物学的)秩序を自己形成する力である》
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 「私は、明るく前向きな人が病気を早く治せると思い、チームを組んでスタッフに当たらせたんです。でもすぐにそれは間違っていると気づきました。それからいろいろ人間全体を考えたり、本を読んだりして、人間は、明るく前向きにできてないと知りました。それは世をしのぶ仮の姿。
 人間の根底にあるものは「悲しみ」なんです。だから医療スタッフはその悲しみに寄り添うわなければいけない。また患者さんも医療スタッフの悲しみに寄り添わなければいけない。」
 うーん…
 そんな考え方をしたら、ここ1ヵ月の自分のことが納得できる。
 前回も書きましたが、5月から7月の大雨で、崩壊していく住宅に向き合うことに辛さや虚しさを感じていました。その私の心のざわめきにピシャリと回答が出た感じです。
 物事や秩序が勝手に壊れる力をエントロピーというのだそうです。そのエントロピー増大にあって、それを減少させ秩序を生み出せるのが生命だと、帯津医師は言うわけです。
 私、ある意味、「美しい住宅」という秩序を保とうとするのは、これは突き詰めれば、単なる人間のエゴで、自然界へのむなしい戦いのように思い始めていたんです。
 だから、この帯津良一さんの言葉は、嬉しい言葉でした。
 秩序の崩壊に立ち向かうことそのものが命だったんだ。
 ここ1ヵ月、腎盂炎やって病弱だったのですが、治りかけるたびに湧き上がる「仕事を頼まれてうれしい」と張り切る気持ち、そして具合が悪いと再び「私が背負うのはしんどい」という気持ちが、スパイラルしていくさまを、味わってきました。ただの細菌感染でこんなにテンションが下がるなんてやだなあと思っていたんですよね。
 でもこれが生命なんだ…。
体が悪い時に、秩序の崩壊(エントロピー)にあらがえないのは、やっぱり力が落ちているって言う事ですね。
8646E2B2-8F24-4BC8-8D5C-921581F18CEB.jpeg(私が情緒不安定建築と思うガウディの歪んだ窓。)
 なんかそれがわかっただけでずいぶんほっとしました。もう怖いので夏はじっとしてますが、涼しくなったら体力づくり頑張ろうと思います。
 いつかガウディみたいな不思議なものを作ってみたいと思いましたが、作れない私は、ほかのところで得をしているのかもと思い始めました。
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posted by Kuhcan at 06:39| インテリア施工例