
7月8日は、全国古民家再生協会の全国例会でした。ズームとは言え500人が参加し、全国60拠点から配信受信がされました。飛騨川の決壊により、岐阜支部では開催さえ危ぶまれましたが、西濃地域の何とか6人だけは参加。会議室に集まってズームをつなぎ、残りの方は家からのズーム参加となりました。
感想を一言で申し上げると…。
「やっぱ所詮オンラインは水臭い」
と言うことです。500人が集まる熱量も、再会するほのぼのした楽しさも、隣り合った人から聞く面白い話も何もない。人に会うと言う事の本質というか、相互のコミニュケーションがないと、インスピレーションが全く働かないことを思い知らされました。
私は毎年東京の永田町周辺ホテルで行われるこの全国例会を本当に楽しみにしていて、メモなんて膨大な量を取ります。丸3日ほどあるのですが、全然飽きません。脳が疲れるほどいろいろ考えたり感じたりします。
しかし、双方向のやりとりのない、画面から流れるプレゼンを聞くのは1時間が限度でした。中には良い話も多いのですが、切り取ろうと思えるのはわずかで、特に、全然知らない人がものすごく小さな画面からしゃべっているのを見ると、しらーっとする自分がいました。いつもだったら「この面白いおじさんと後で話に行こう」とワクワクしながら聞くはずなのですが…。
新型コロナや各地の災害でステイホーム。早くオンライン打ち合わせに切り替えなければいけないのはわかっています。しかし…生きている以上、「現実」と向き合い続けているわけで、3mの2次元スクリーンから流れてくる「バーチャル」は、私にとってはやはり妄想の世界、死後の世界みたいなものです。
500人も集まっていたのに、たった4人ほどの話を聞いただけ…。それは500人の意味があるのでしょうかね。すごくもったいない気がしました。全然面白くない! やっぱり人との距離は取りたくない!
とは言え、私も感染予防の対応に日々追われ、日本も再び外出自粛を強いられる昨今。現実こそ、バーチャルが正解です。それはわかっています。
しかしコロナと言う現実の前でバーチャルを選ばざるを得ない、これは大変なことだなと改めて気づきました。人とモニター越しでしか話せない世界、思いもかけない形でたくさんの心と頭脳を取りこぼしていくと恐れさえしました。
あー、早くパーティーしたいですね。野球も思いっきり応援したいですね。子供たちにもたくさん勉強を教えて大声で笑いたい。お客さんともずっと喋っていたい。質問が来たらすぐ現場に走ってきたい。おしゃれな所に佇みたい。
そのためにはコロナに負けない体作りをがんばります。ちなみに、3週間前始めた夜のウォーキングで、1.5キロ痩せました。お腹の周りに付いていた浮き輪はほとんどなくなりつつあります。マイナス3キロまであと半分。無駄な脂肪を筋肉に変えつつ、バーチャルなリアル世界を乗り切ろうと思います。
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