2019年03月29日

古民家耐震診断

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今日はお施主様がたのしみにしておられた古民家耐震診断。

  大阪の木村伝統再築士をお招きしての実施です。
  同じく伝統再築士である岐阜の2名も参加です。
 
 この古民家耐震診断では、「時刻歴応答解析」の手法を使います。通常の耐震診断は目視で行いますが、m建築士一人ひとりの想像や判断に頼ることが大きく、しかも、国の法律では、コンクリート基礎がない古民家はそれだけで、「耐震性0 (ゼロ)」と判定されてしまいます。
  
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しかしながら、古民家再生協会といたしましては、「戦後まもなくアメリカの指導で勝手に不適合とされたのが日本伝統建築。」との認識を掲げ、「伝統建築は本当にいけないのか」と言う地道な検証を続けています。

  うちの1つが、この古民家耐震診断。市役所の 建築指導課に持っていってもたいていは「時刻歴応答解析ってなんですか?」「それで良い判定が出たとして、どう判断すればよいのですか?」と言われてしまうのが現状です。

 「 古民家が50年を経てもきちんと立っているのは、地面と建物の揺れの共鳴がよく合っているとか、そもそも揺れに誤差がない」のではないかと目をつけて、通常の耐震診断ではなくこの方法を採用しています。

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(地面に耐震センサーを取り付ける木村診断士)

1000回の揺れを測っていくうちに、診断士がつぶやきます「なぜだろう…これは伝統工法の揺れ方ではなく、現代の在来工法の揺れ方だ。ゆさゆさ揺れない。家が固い!」

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それから、色々とヒアリングが始まります。「川から近いので、砂地で土地そのものが固いのではないでしょうか」「  8年前に屋根を葺き変えた、それで屋根が軽いからではないでしょうか?」
 「それが原因の可能性が高いですね」
  正式な解析回答は2週間ほどかかるそうですが、そんな会話がなされました。
 

  施主様は、「あの時高いお金で葺き変えた甲斐があった」とほっとしておられました。このように数値を出すと、こんな精神面のメリットもあります。

  今日はデータを採取しだけなので、これから伝統耐震連合会による精密な結果が出てきます。どうなるのか楽しみ待とうと思います。
posted by Kuhcan at 21:33| 古民家再生協会