2018年11月22日

タンジブル・ビッツ

  石井裕教授をご存知ですか。
MITことアメリカのマサチューセッツ大学で、日本人で初めて永代教授として認められた方です。

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  この方は、そろばんが、数値を手ごたえでデータ化できていく美しさと、宮沢賢治の「永訣の朝」の生原稿の書き直し跡に感動して、「デジタルに情緒や手応えを加えた、タンジブル・ビット」という新しい考え方を世界に送り込んだ方です。

  最近記事を目にして、自分の感動ノートに書き込んだところ、なんと5年前にも違う記事を書き写していました。

「あなたがもし、エンジニアには技術とそれに関する知識しか必要ないと思っているなら、あなたはエンジニアとして終わっています。私はときにはアーティストであり、社会学者であり、研究資金を集めるためにはビジネスマンにもなります。仕事と言うのは総合芸術なのです。」

「天才と言うのは、生まれるべくして生まれます。天才と言わなければ突出した個人です。突出した個人であるためには、何か強烈な経験や想いが必要です。それが独創的であればあるほど、周りに理解されず、研究資金もつかず、孤高になっていきます。それでもその世界を目指すべきだ。」

  平和な気持ちで川端を走っている時、自分は孤高になりきれていないと感じます。仲間といる心地よさというのは、天才になりたいという気持ちさえ凌駕する、人が自然に求めてしまう安らぎと贅沢なのだろうと感じています。
posted by Kuhcan at 00:49| 日記