2018年07月05日

大工棟梁検定への期待


20A7F372-B1EB-4DB3-9653-746BD4EA14A5.jpeg
平成の大工棟梁検定。
全国古民家再生協会が手がけている検定試験です。

大工には、
「一級(二級)建築大工技能士」
という厚生労働省認可の検定はあるのですが、

この資格は「棟梁」つまり大工のトップを目指す人のための検定試験です。

うちの大工さん達に声をかけたところ
「受けたい」
「そんな資格を探していた」
「一級技能士のある人はやるまでもないと思うけど」
「そんなことに1日使うなら、現場で仕事したた方が良いのではないか?」
など、反応は様々。

  これから伸びるのはもちろん
「自分の力を試したいから受けさせてください」といったリーダーやその弟子たちですよね。
  とはいえ大工という人達は、資格というチャラい評価に頼らない人が多いです。
  というのも技術とともに精神力や体力が必要になる上、下手にやったら家が整合しないという究極の試験を毎日受け続けているからだと思います。体力も判断力も器用さも必要とされる、ハイスペックな職業。人の評価よりも彼らはいつも自分や自然と戦っています。

   最近は定期的に子供たちがなりたい職業ランキングの上位に入っているものの、あくまでそれは幼稚園の子たちの話。実際には、息子さんに「親父みたいな仕事にだけはつきたくない」と言われてしまう、ストイックな職業です。
  つい先日も、大工を養成するアカデミーの先生がオープンキャンパスで「大工になるくらいなら、金型を作る旋盤工になりなさい、給料が良いから。」と言ったという。ハイスペックなのに割の悪い待遇を受けがちな職業でもあります。

  日本人の努力感や労働感が「楽して稼ぐ」くらいのレベルなら、生活のために必死に働く後進国の外国人の方が、成長や可能性があるのじゃないかと思うこともしばしば。日本人の大工さんは絶滅危惧種とも言えるかもしれません。

  ただ少なくともうちだけはと職人さんに適正な待遇をしようと努力しているクーカンですが、それ以上に大工みんなの考えが人間的で健全なので、本当にありがたいと感じています。

   この大工棟梁検定で、大工にますます誇りを持てる、待遇を良くしてくれる会社が増えてほしいと心から願っています。

  
posted by Kuhcan at 21:24| 古民家再生協会