2018年01月14日

インテリアのつま先 :F 柱の割れ

柱の「背割れ」についてです。
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   柱というのは、1本の木から芯を削り出して四角くし、縦に使う材料です。

  木の部位の中でも「芯」でないといけないのは、周辺部を伐り出せば、木の目の特性により反ってしまうからです。

  含水率は、11〜15%に抑えるまで乾燥させます。

  ちなみに家具の含水率は5〜6%であり、家を支える大事な柱といえどもかなり水分が多いことがわかります。

  そんななので、柱は家を建てたあとも乾燥を続けていきます。

  乾燥してくると、お肌と同じで、ひび割れて来ます。

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↑背割りをしていないと、このようにナナメに何本も破(わ)れてきます。

  ただこれはあくまで表面上のものです。芯はあるので強度はさほど問題でないのですが、「みっともない」と一般にきらわれます。

 そこで大工が行う一手間が「背割れ」です。
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  最初からこのように一筋の割れを作っておきます。木の繊維はまだ生きて呼吸をしているので、夏の湿度で膨らみ、冬は乾燥して縮まります。

  最初からそれを見越して、地面に垂直な割れを作り、木を家に据えるわけです。
 斜めに割れてるよりはマシなもう一つの理由は、垂直にかかる重みを斜めに割れる事で受けてしまうと、柱が折れることにつながるからです。

  「新築なのに家の柱が割れている」のは、柱にちゃんとした芯材が使ってあるという証明なのです。1本の柱を5枚の薄板で作る昨今の建築業界。背割れのある柱はホンモノの証です。
posted by Kuhcan at 08:59| Comment(0) | インテリアレッスン
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