江南市にて2015年1月に完成したお家です。
(完成当事の写真なので、まだ庭ができておりません。地味な写真でごめんなさい)
実は今まで完成した中で、一番好きな雰囲気です。
写真の左側が南になりますので、
・庇を深くして オープンエアを感じられるように
・軒裏(外の天井)は木を張って
・外壁は珪藻土塗りでしっとりと
仕上げました。
リビング実はそんなに広くない(15畳+6畳キッチン)のですが、開放感があります。
施主様は、これからお仕事を引退されるご夫婦ですので、「広すぎない」をテーマに、
実用的なサイズで、かつ、高級感があるように心がけました。
お孫さんたちがよく遊びにこられるので、余ったスペースもありつつ、そこまで広くないサイズです。
そんな中、気に入っているのが、この炉辺(暖炉周り)です。
エコスマートファイヤーという、オーストラリア製暖炉です。
バイオエタノール燃料で火を焚きますので、薪が要らず、すすも出ないと言う優れた暖炉です。
壁は珪藻土とタイルです。熱に強い素材仕上げにしました。
お母さんの寝室は、こんな感じです。
夏一番涼しい位置なので、南風(写真左)が入るようにテラス窓を設けました。
このテラス窓の横にもデッキを作ってあります。
いつもどおり、収納は必要な大きさだけを確保し、使いやすい「浅い」クロゼットになっています。
玄関はこんな感じです。
右は収納になっていますが、ちゃんとドアがついていますので、見えないように隠せます。
(このドアが天井まであるのがポイント。)
ホールはさりげなく・・・天井のクロスを張り替えています。
ニッチももちろんあり。(わたしは、ここに鍵をおきたいんじゃないかと思うんですよね。)
廊下の奥が暗くなるので、廊下の突き当りに天窓を作り、帰宅の瞬間も明るさを感じられるようにしました。
キッチンとリビングのドアは、既製品では地味になりすぎるので特注です。
背が高く、かつガラスの大きいものを作りました。
ドアについては、「クーカンの室内ドアが好きだ」といって、ご注文を受けることもしばしばあるくらいです。こだわっていてよかったなと思う瞬間です。
トイレと洗面所は、いつものようにお施主さんの好みや雰囲気を大切に、コーディネイトします。個室なので、ちょっと思い切ってやってます。
洗面所、LIXILなのですが、「タオルかけ」ではなく、「折りたたんだタオルを横に置くだけ」と、ホテル風の考え方のキャビネットになっています(左)。なんでも、高級感は大切ですので、そういうちょっとした考え方の新しさは大歓迎です。
お風呂はLIXILのユニットバスですが、横長ミラーを邪魔しないように、シャワーフックを部屋の隅に移動してもらいました。
こんなことに追加で4万円もとるメーカーは、どうかと思いましたが(笑)、色の組み合わせはいい感じにできたと思います。
窓の形もミラーに合わせました。(高さが少しずれたのが・・・いろいろあって・・・すいません。)
最後にお父さんの寝室です。
床暖房を入れたので、畳はイグサではなく和紙コードです。ですから色はずっと緑のままです。
上記の写真、扉を右へやればプチ床。左へやればインテリア仏壇。という仕様になっています。
写真中央は、お酒の飾り棚です。ミニバーと言いますか。
お仕事柄、よくアメリカにいかれるご主人の、豊かなイメージです。
(ちなみにその右扉の裏には掃除機が入ります。)
とまぁ。こんなかんじで、プレイリー(アメリカ)スタイルを意識して作ってみました。
デッキやお庭も近日完成です。おたのしみに。
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こだわりといってもささやかな話のオンパレードですよね。
このおうちは、日や風をよく捕らえているのが本当の特徴なんですよ。ヒントをたくさんいただきました。本当の立役者は、ここのお母さんだと思っています。