2019年05月17日

恒常性バイアス

4D718832-006C-45C5-8BB7-75F3B978E750.jpeg
  今まだ内部の解体が終わっていないリノベーションの現場。
  ひょっとして家族にご不幸があるかもしれない、畳だけでも入れられませんか?とのお電話を朝いただきました。

  まだ先だと思っていた仕上げ工事が急に必要になったので、慌ててその部分だけ緊急で職人さんにいろいろ要求をしています。

  大工の岡部くんは、「わかった、じゃあ今日の作業を中断してそちらを先にやりますね」と言ってその日のうちに16畳分の敷居と鴨居を造作してくれました。

  ところが数人の材料屋さんが「急に言われても… 」のお返事。
  大きなシステムで動いている会社ならいざ知らず、わずか数人が働いているだけの企業の人が、人の生き死にに敬意を払ってくださらない態度に、世も末だなと感じてしまいました。

   「こちらだって無理なのは承知です」。大事な方が1人戦っていらっしゃり、ご家族が心を痛めていらっしゃる時に、なぜその家のため万障繰り合わせて動けないのか、この人は人間として大事なものを置いてきているんじゃないかと腹が立ってしまいました。

  でも5分も経てば「わかりました何とかします」との電話。

  これが恒常性バイアスと働き方改革の弊害です。人間として大事なことを置いてくる。今がどんな時で、自分の事は後回しにすべきだということがとっさに判断できない。「えッ!それは大変ですね」と胸を痛めることないことが1番の衝撃でした。たとえ知らない人であろうが、自分の今日1晩のくつろぎよりも、どなたかの人生最後の時の方が大切だと、普通に感じて欲しい。
  
  自分で会社を経営していると、花びらのお湯につかっているような環境になると、つまり心から楽しんで遊んでいると、「私がこんなに油断をしている間に会社は大丈夫だろうか」と言う気持ちが定期的に訪れます。いつでも何かを心配しています。

  ですからむしろ空間のメンバーはこんな時「よっしゃやるか」とすぐスイッチが入ります。こういう時は、みんな滅私です。

  でも、異変があると、パニックしたり、今までの作業をそのまま続けようとしたりする方がありますね。これはいつも平和で、自分のことしか考えてない人です。そっちを優先して他の仕事で怒られたら困るとか、自分の計画が狂うのが辛いとか思っています。

 「ではそのもう一つの現場が遅れるなら私が謝りに行きます。それにその現場はわたしの担当で、数日遅れても支障はありません。こちらを優先してください。」と言ってようやく動いてもらえました。

  毎日顔を合わせる社内スタッフには全員改めて、こんなときの優先順位の付け方を周知させていただきました。
  
posted by Kuhcan at 22:28| 日記

レストラン・アドゥエパッシがミシュランガイドブックに!

F5A3BD33-F553-44DD-8D7A-632427FC2192.jpeg

https://japanguide.michelin.co.jp/restaurant/gifu/areal4501/italian/stb/?__ngt__=TT0f766bf0c004ac1e4aed6fNCAhTRmBwtfSvKmVU0cjLa
我が社 空間建築工房が設計デザインし、工事をしたレストランが、開店3年でミシュランガイドに掲載されました。
AC326748-AB43-46B5-AB36-95B25A47DCC5.jpeg

「ビブグルマン」と言う、「コストパフォーマンスが良いのに良い材料で丁寧に料理を仕上げている」と言う評価をいただきました。

  東京にお勤めしている友人が「パッシに行きたい」と遊びに来てくれたので行ったんですよ。そしたら河合シェフに「ビブグルマンおめでとうクラッカー祝マーク️」と言うもんですから

 ビブグルマンって何?!と言う私でしたが、宣伝をしない謙虚な河合シェフに代わって私が宣伝させていただいてます。

  何度も言いますがビブグルマンと言うのは、「良質な素材を使い丁寧に料理が仕上げられているのにコストパフォーマンスが良い」店。星マークでもシェフの帽子マークでもないのですが、一言で言えば「親しみやすい名店」。

A92813BD-4A5F-4D4A-BD0A-742EFACF905C.jpeg
  ちなみに今日の料理を1つだけ紹介します。
  奥に丸い木型があるでしょう。この木型で抜いて柄を圧して作ったパスタに、ホタルイカや大きなアサリの載った料理です。名前は忘れました。いつも聞いたことのないようなイタリア語のメニューが出てきます。7年間イタリアでしか料理をしていないシェフなので、カッコつけているのでなく自然にそうなります。なので私もサラッと忘れることができます。こんな嫌味のない感じも好きです。

  味はもうなんともいえずパスタがプリプリです。イカのプリプリは当たり前でもパスタがプリプリって意外と食べたことないんです。どうぞ召し上がってみてください。すごく美味しく感じます。
  そこに練り込まれたイカスミ、ホタルイカ、あさり、魚…で魚介のうまみ祭り。プリプリ祭りです。ミシュランをこんな俗なレポートしてますが、その濃いうまみをトマトがさらっとさせている1皿です。

  ちなみにパッシの料理は、イタリア料理といえども、ガーリックの匂いなどほとんどしません。というのも、イタリア人もさすがに毎日ニンニクだとお腹を壊すそうで、日本人が使う程度にしか使わないんだそうです。それ以来、ニンニク臭いイタリア料理屋に行くことができなくなってしまいました。

  これはもうお昼の予約なんてほとんど取れなくなるんだなぁと一抹の寂しさを覚えながら… 

  夜も、ジビエやこんな素敵なパスタで4860円か、 6480円のどちらかのコースが食べられます。

  これはもう、テーブルに白い布がかけられる店になってしまう前に!コスパの良いビブグルマンで止まっている間に! 皆さんぜひ「夜」お出かけください。夜が本当においしいです。

  6月は、スタッフみんなでイタリアで修行(ただ働きてれてれ)してくるので6月18日から開店いたします。

  もうすぐお子さんが生まれると言うのにストイックに料理道を極める河合シェフ顔1フライパン(目玉焼き)。愛妻家なのにちゃんと仕事を優先するプロです。どうぞ頑張ってくださいね。これからも応援しています。

posted by Kuhcan at 07:41| インテリア施工例