2018年10月30日

領家の家 地盤改良

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MSコラム工法で地盤改良をしています。

地盤のゆるい土地では、現代は「土の下も補強する」という行為が基本になっていて、だいたいこの地方では100万円〜200万円かかります。

えっ高い⁈と思われるかもしれませんね。ただ、私の実家である平塚家具は、45年前、田んぼの上に3階建ての社屋を建てました。地盤改良(当時の見積で200万円)を、高すぎる!設計士が騙しているんだと、なしで行い、結果、長年ひどい雨漏りに苦しんでおります。修繕費は500万円を軽く超えています。

  日本は地震国で、元は田んぼであったような土地は柔らかいです。トランポリンの上に家を建てるようなものです。地盤改良は、必要ですよ。

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@表面の赤い土…山土です。よく締まって硬くなります。

A造成が済んで山土の下に元の土地の土が見えている…この現場はまだ良くて、 50〜30cmは山土が盛ってありますが、通常は3〜5cm被せてあるだけです。なぜなら、山土が高いし、土地の泥を捨てるのも高いからです。

  地面の硬さをまず疑う、というのが日本の建設現場ではすごく重要なんです。
posted by Kuhcan at 06:48| 工事写真

2018年10月28日

築50年目の苦労

  9月4日の台風で、築55年の鉄筋コンクリート(RC)造のあるお家が悲鳴をあげました。

  RC造は、戦後の日本では夢の素材とされていました。東京の表参道に立つ「同潤会アパート」は、100年建築ともてはやされ、戦後日本のモダニズム建築のアイコンとなりました。

  ところがフタを開けてみると、どうもそうではない。アルカリ性で酸に強いはずのコンクリートは、高度成長期の酸性雨のため黄色く溶け出し、栄養が良くなり平均身長が伸びた日本人には、戦後の設計では天井が低すぎました。昼温まって夜熱を放射するコンクリートの放射熱は、住民に過酷とも言える熱帯夜を生み違和感のもとにもなりました。
  何より 海外の指針では想定外の頻繁な地震により、同潤会アパートは驚くほど傾き、いつ倒壊するのか?危ない建築物として、築40年目には「失敗例」として建築の教科書に掲載されるようになってしまいました。

  前置きが長くなりましたが、今回はそんなコンクリート造の住宅の雨漏りです。

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鉛の水切り板を付けたドレインを、コンクリート壁を抜いたただの穴だった排水孔に装填しました。
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これを
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コンクリート穴に挿す。

今までは、コンクリートに穴が開いていただけだったので、排水される大量の水がコンクリート壁そのものに染み込み、その付近にある押し入れをバケツ一杯も水が溜まるほど、激しく濡らしていました。

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(↑写真は、木が乾いた後のもの。)
木のアクを見ただけで、どんなに激しいわかります。

「この家、あちこち雨漏りしていて…もうイヤ!こわい!」と施主様はおっしゃいますが、それ以外には大きくて立派な建物です。
  いざ壊すとなれば、解体費用は400万円を超えるはずです。

  夢の素材コンクリート。
  開発当時は自然を横臥して堂々と登場しましたし、今も道路や橋、住宅の基礎で大活躍です。
  ですが私は、こういう些細な(!?)雨漏りや放射熱によるカビ問題に出くわすたびに、天然でも人工でも、夢の素材なんてものはこの世になくて、何にでも欠点はあるなぁ。と感じます。

  肝心なのは、そのメリットデメリットをプロとして熟知して、その情報を提供してからお施主様に選んでいただき、お互いにその素材に向き合う覚悟をすることだと感じています。
posted by Kuhcan at 05:35| インテリアレッスン

2018年10月27日

清水の家 さや管ヘッダー工法

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最近の床下での水道のつなぎ方
「さや管ヘッダー工法」。
昔は、
・家の外周に張り巡らした
・鉄管 を
・水が要る部屋ごとに外から基礎に穴を開けて別々に引き込み
給水していました。
いまは、
・道路から1番近い地点で外から中に一点だけ穴を開けて
・塩化ビニール管(プラスチック) +保温材を巻き
・さや管というハブでいくつも分岐させて
給水します。
メリットは、
@穴が少ないので基礎が丈夫になります。
A鉄管は錆びて破れたりしますが、プラスチックは錆びず、また柔らかいのでしなったり伸びたりするため、破れにくい特性があります。
B錆びないので保温材を巻ける。
  そのため凍結しにくくなる。
  加えて塩ビ管そのものの遮光や保湿になるので素材寿命も延びる。
C塩ビ管は柔らかく自由に曲がるため、素材のつなぎ目がヘッダー(ハブ)部分にしかなくできる。
  つなぎ目が少ないので漏れにくい。
  また漏れてもつなぎ場所が少ないため場所を見つけやすい。
と言うものがあります。
  一般的には、鉄よりプラスチックの方が弱く感じられますが、以上の理由により20年ほどの寿命で考えるなら、鉄管よりはるかにプラスチックが勝っております。
posted by Kuhcan at 22:28| 工事写真

2018年10月26日

清水の家 上棟式

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今日は、清水の家  上棟です。
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秋晴れの佳き日に
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建ちまくって行く家

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30分おきでこのスピード

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ほんとはいつもはもっと速いですが、なにせ58坪の平屋。

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5面もある屋根を全て伏せて
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5:00の日の暮れに間に合いました。

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途中、大阪から、古民家再生のできる建築会社を紹介するサイト「クロニカ」の取材も受けながら。

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私はこの、屋根を載せてないときの家の感じが大好きです。その家にたった1時間ほどだけ生まれるこの写真。必ず撮るようにしています。

家に屋根が載ってなかったら何の意味もないんですけど、やっぱりなんだか、究極はここにカラス貼っただけでいいんじゃないかと思う位です。
posted by Kuhcan at 22:53| 工事写真

2018年10月25日

領家の家@造成


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  造成工事とは、敷地を、家が建つように平らにしたり盛ったりする一連の作業のことです。
  
  今回は、水災予防のため敷地を道路より30cm高く上げたいので、もともとの擁壁(ようへき。土地を囲む土留の壁のこと)より1段高くブロックを積むことになっていました。

 @擁壁に、アンカーボルト(この場合は、鉄筋。)を入れるためのコア穴を開ける。

Aアンカーボルトをセメントで固める。

Bブロックを積む。

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Cブロックの穴や継ぎ目にはセメントを詰める。

D継ぎ目(目地)のいらないセメントは細いコテで均して見栄えを綺麗にする。

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ブロックの増積みは、これで完成です。


posted by Kuhcan at 00:14| 工事写真

2018年10月22日

清水の家 土台伏せ

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今日は清水の家の「土台伏せ」です。
簡単に言えば、
コンクリート「基礎」の上に
「土台」という木を並べることです。
(写真右においてある木)。

「矩(かね)」つまり「直角」出すために、測量器(45万円)を使っています。
  なぜ今直角を出す必要があるかと言うと、コンクリート基礎は、所詮凸凹の地面に水っぽいものを固めて作る物体なので、四角く見えても数ミリの誤差はあるからです。このコンクリートの基礎通りにきっちり土台を並べてしまったりすると、菱になった骨組みができてしまい、家が微妙に歪んできます。
 それはまぁ、折り紙の最初の三角をきちんと作らないときれいな鶴にならないのに似ています。

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  アンカーボルトと言って、基礎からにょきっと出ているこの金具も、よく見るとコンクリートが固まる途中で若干沈んで傾いている場合があります。沈まないようにある程度乾くまでじっと見守ってちょこちょこ直すにもかかわらずです。
  数mmのことですが、こんこんと木槌で叩いて直します。

  なんでも機械がが作ってくれる世の中ですが、そのうちこんな誤差もなくなるような、「自走式墨出しロボット」とか、「沈みこみ防止センサー付きアンカーボルト」もしくは、「工場組み立て基礎」何かが発明されるんでしょうね。
  あ、工場組み立て基礎、っぽい製品はもうありますね。



posted by Kuhcan at 21:13| 工事写真

2018年10月19日

紙製のキャリーケース 爆再生

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紙製のキャリーケースを6年以上愛用しています。その名前は、グローブトロッターではなく、
「Time Voyger タイム ボイジャー」。
新潟県の安達紙器という会社の製品です。

この度、縦の真鍮色の金具がとうとう壊れたので、修理に出しました。

  
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この鞄、ニューヨークに始まり、パリ、ミラノ、ドバイと、いろんな所に連れて行きました。横浜で金具がご臨終となったのですが、愛着は増すばかり。
  というのも正直、まず壊れるのはキャスターだろうと思っていたんです。海外の凸凹道、田舎のアスファルト、敦賀の砂浜にさえ登場したこのキャリーケース。
  幾多のハードな体験を超えてまだなんともないキャスター(キャリー)!!
  人間ではないけど、この子すごい!根性があって好き!と思っていました。
  
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  また、この角のレザー部分も丈夫です。国際線だと機内に持ち込めますが、国内線では、たびたび預ける羽目に。それでも全然角がイッてないです。紙も革も自然のものなのに、すごい!

  さらに感動したのは、メンテナンスの対応!!!
  「送料込みで、4320円」(星1︎行きは私の負担)
 で、まさかまさか!表面が、キレイになって帰ってきました!
  電話口で親切そうな男性が「発売当初より使ってくれてありがとう」と言ってた割に、表面が汚いことになんのリアクションもなかったので、まさか…と期待はしていたのですが。

  何をどうしたのか?グレーに擦れまくっていた正面下部の傷が、新品みたいになっていました。
  ありがとうございます安達紙器さん!!

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上のとこだけぱかっと開くので、本当に出張に便利です。

あまりに嬉しかったので、これからモレラにあるライムズ カラーパレット店にて、販売をスタートする運びです。

 お気になった方は、お求めください。後悔させません。


posted by Kuhcan at 09:05| インテリア施工例

2018年10月17日

ライムズのギャッベ展

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10月13日(土)〜21日(日)
大垣市墨俣町の平塚家具ライムズにて、第16回ゾランバリ社のギャッベ展が開催中です。

  このアートギャッベ、 数年前にユネスコ無形文化遺産に指定された、世界の工芸品です。

  その頃、世界中で売れまくったために、良い柄が全然なくなってしまった時期がありました。私、その時に慌てて750,000円もするキャベを買ってしまったわけですが

  今回…見事に値段が以前の水準に戻っております。
  「イランの商人はしたたかだからね」と言う人もありますが、逆です、逆。売れる量が元に戻ったらまた値段を下げるんですから、私は正直な商売なんじゃないかなと思います。

  日本も「時価」感覚に戻すために、国内から「定価」と言う言葉がなくなりましたし、だからって、値段を上げる時はモデルチェンジだのなんだのゴタゴタ理屈をつけて、カタログを作り直すだのプレスリリースをかけるなどなんだのお金をかけてます。そんな言い訳がましいやり方よりは、黙って値段を下げてくれる方がシンプルなんじゃないかなと思います。

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この素敵な藍色のギャッベは、 5月に新築が建つ私の施主様が買ってくださいました。

和モダンな内装にするつもりでいます。どうぞお楽しみに!!
posted by Kuhcan at 22:25| インテリア施工例

2018年10月16日

キタニの家具A 良い家具は薄くて軽い

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キタニの家具は個性的です。
  椅子、特にソファーなんていうのは、皮や布で包んでしまえばわからないので一見かっこよく見えても中の木ががしっかりしていなかったりします。

  例えばフランスでは、木とウレタンを組み合わせるのは複雑だとして ウレタンと布だけでソファを作るという考えに至る「リーン・ロゼ社」まであります。

  ところがキタニは、世界に誇る「飛騨の家具」産地にある会社ですので、木の「目」、つまり木目の向きを見るのが得意です。
  木の目を見る、とは、その木の部位によってどう反ってどう縮みどう乾くか?を想像すること。飛騨高山にはそれができる職人さんがたくさんいるわけです。
  
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 ですから、家具が基本的に薄い。
薄くても反ったり割れたりしない工夫ができるからです。

 「重厚な家具」がもてはやされたのは実は技術の粋により昔の話になっています。
  今や、イタリアのサローネ(国際家具見本市)などでもてはやされるのは、飛騨の繊細で細い木枠の椅子だったりするのです。

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  ただいまこの50年前の北欧の椅子がヴィンテージオークションにかけられております、スタートは500,000円から。驚くような値段ですが、日本人の手にかかればまるで新品同然の素晴らしい仕上がりです。

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この独特なうねりのある北欧のフォルムを、治せるのが日本の手だったと言うことにとても喜ばしい誇らしさを感じました。

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革を袋縫いのように繊細に収めた手前と、製作当時の縫い方のまま再生した奥の椅子。

肘の革のエッジ(角)下手に当たっても優しいようにと、50年後に繊細な気遣いで縫いこまれたこのヴィンテージ椅子。

  私は車は中古を買って、こういったものにお金をかける方が好きなタイプです。
posted by Kuhcan at 10:00| インテリア施工例

2018年10月14日

キタニの家具@ 各国首脳をお迎えしたソファ

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飛騨高山に、知る人ぞ知る家具ブランド「キタニ」のショールームがあります。

この「キタニ」、介護家具の工場だったのが、今やなんと、デンマークのデザイナーズ家具をライセンス契約して作っている世界の工場です。

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ライムズ店頭でお馴染みのこんな釣り籠の前にある椅子は大体500,000から600,000円です。

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このソファーなんて、世界の首脳が集まったあの伊勢島サミットで、迎賓ホールのロビーにたくさん置かれた椅子なんですよ。

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どうですか?このなんとも繊細な工芸品のような肘!!!

思わず事務所の接客エリアに1つ注文してしまいました。
皆さん、1脚500,000円の坐り心地をお楽しみに!
posted by Kuhcan at 20:37| インテリア施工例